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おでこに紋章ある姫様  作者: 厚揚げ


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兄様の毒酒

恐れていた弥助を壊し、足軽も騎馬兵も消耗していた隣国の若君主の国を難なく攻め落とし、姫様が首を打ち取った大将の国も混乱に生じて攻め入り手に入れた兄様。


兄様の屋敷

兄様の間の庭に畳が敷かれその上に艶やか着物姿の姫様、前には馳走の御膳、さらに前には先ほど討ち取った大将の首、間の奥には口だけ開いた能面被った兄様が同じく馳走の御膳の後ろに座ってます。

姫様の周りには槍を構えた足軽、兄様の横には弓矢を構えた足軽と槍を構えた足軽が狭しと並んでます。


兄様は、侍女に酒を注がせます、

「ご苦労であった」

姫様は注がれた酒を杯を見ることもなく、丁度庭先に降り立ち虫を啄もうとしてる雀に投げ掛けます、

雀は泡吹いて腹を見せ痙攣しました。

兄様は舌打ちし、自分が呑んでた杯を侍女に姫様に持って行かせます。

姫様は満足そうに兄様の飲みかけの酒を一気に飲み干します。

「兄様、なにも兄妹会うのにこんな大層な…」

「何が大層なじゃ、」

兄様は怒り立ち上がり、能面を外します、すると、口以外醜く火傷溶けた顔が曝け出されます。

「幼き頃のいたずらをいつまでも」

姫様は、とぷいっと横向きます。

兄様は怒りの余り、立ったまま暫く動けませんでしたが、やがて静かに能面を被りながら、

「まあ良い、今日はわしは機嫌が良いのじゃ、妹君の働きで国が2つも手にいれたからの、褒美をやろう、なんでも言ってみろ、」

姫様は、平伏して、

「恐れながら、弥助に兄様の医師団の治療を受けさせてくださいお願いいたします」

兄様は暫く、姫様をじっと見つめ、そのまま奥に消えて行きます。


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