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おでこに紋章ある姫様  作者: 厚揚げ


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12/18

姫様ハラヘッタ市長になる

まだ鼻高々国の迎えと合流するのに2日ある。

姫様と弥助、付き添いの東雲は市内観光することにした、

表通りはやたら広い馬車道を挟んで両側にはあらゆる国の工芸品や美術品の専門店が並んでる、狸の置物、招き猫は当然ある、意匠権が怪しい黄色いギザギザ尻尾持つネズミみたいなのや口のないリボン着けた猫ちゃん、なんか小さくて可愛いやつとかのファンシーグッズ店や、韓服や漢服、アオザイ、西陣織、クロクロのフリース、革ジャン、ジーパン、福助の下着なんでもある。

宝石店、絨毯の店などの高級店が並んでる場所に、兄様国の影響力か富田の農機具、足踏み式布縫い機、内燃機関の店もある。 


奥に進むと人集りが、姫様の伝説のグズリの毛皮が競りに掛けられる、その辺の厄介な小型グズリとは違う化け物怪獣のグズリの毛皮は遠目からも色艶がカシオペアとスッポンぐらい違う、しかも姫様が一冬執念で商品価値を高めた鞣し処理は完璧。

姫様がハッサムに売った値段から外宇宙ぐらい違う値段で競り落とされた。

姫様は軽く脳震盪を起こしたみたいに倒れ込む。

「グズリ毛皮もっと高く売れた、」

「まぁまぁ、ハッサム殿が姫様を此処まで無事に運んでくれた手間も考えたら…」

「風呂毎日入れば良かった、」

隊商では水は貴重。姫様は遠慮して2日に一回しか風呂に入ら無かった。

「我が隊商には一生風呂に入れない者も居ますし、姫様と弥助殿に投資した額もそれなりに…それに姫様は薬販売で結構儲けられたのでは」

「えぇーっ、風呂ってそんな貴重だったですか、俺、毎日入ってた」

姫様と東雲は呆れた目で弥助を睨む。

「会計係と水係がせめて3日に一回にしろって言ってくるのを、私が、弥助殿は特殊な身体だから清潔を保たないといけないと宥めていたんですよ」

二人して弥助に説教してると

道に迷ったか裏通りへと入ってしまった。道端には浮浪者が路地に寝転がってる、物乞いも近よってくる、

「かまってはいけません、1人に与えば百人集まります、急いで表に出ましょう。」

と言いうが、実は東雲も表通りしかいつも用事無いのでこの辺詳しくない、ますます裏通り下層民地域に迷いこむ。

ちょっとした広い場所で、青年が異教徒の司祭を糾弾してる、 

「我々の暮らしの苦しいのはあの忌々しい異教徒の司祭が、政治を操り私腹を肥やしてるためだ、異教徒の司祭を追い出そう!」 

「そうだ、そうだ、異教徒の司祭は出ていけ!」

支援者が煽る

そこへ、ドヤドヤと警備隊が入ってきて青年と支援者を囲み殴り連行しようとしてる、

姫様は早くこの場から去ろうと弥助に言おうとすると横に弥助は居ない。

弥助は飛び出し警備隊をボロクソに叩きのめしている。

「あちゃ~」

姫様は顔を顰める。

通訳幹部は水泡とはまさにこの事ともう居ない。

全てご破算、しかし、こちらが悪いのではない、姫様側の都合で、鼻高々国の迎えと合流が難しくなった、つまり契約は此処で終了、長居は無用、契約外の人と一緒にいる必要ない、巻き込まれたら面倒と一目散に逃げた。

青年と支援者達は大興奮、傍に居た姫様のおでこの鼻高々国の紋章を見て、

「この姫様こそが正当な市長である。異教徒に操られた今の市長を廃して姫様を市長に! 姫様万歳!」 

「市長を倒せ!姫様万歳!」

青年に扇動された群衆は姫様を担ぎ、弥助を先頭に市庁舎になだれ込み市長を椅子から引きずり降ろして政権を奪取した。


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