↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推し命の転生者、弱小ポンコツな推し神様のために万能な推し活パワーで騎士爵領を大領地にする  作者: 鳥助


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/45

16.豊かになった弊害

「なぁ、シア。どこに行くんだ?」


「これから、村人に祈りを捧げるように言ってくるの」


「祈りなら、毎日しているんじゃないか?」


「足りなくなったんだよ」


「へー」


 私が屋敷から出ようとした時、お兄様に見つかってしまった。暇だったのか、そのまま私に着いてきてしまった。


 まぁ、邪魔をしなければ、着いてくることは問題ではない。お兄様も大事な戦力だ。戦力は一人でも多い方がいい。


 そうして移動をしていると、畑仕事をしている村人を見つけた。でも、何人も集まって深刻な顔をしている。


「ねぇ、どうしたの?」


「あっ、シア様とセント様じゃないですか。お散歩ですか?」


「ううん、みんなに協力して欲しいことがあって来たんだけど……どうしたの?」


「それが……畑を荒らされましてね」


 どうやら、問題が起きていたようだ。畑を見てみると、確かに無理やり掘られたり、育っている途中の作物が折られたりしている。


「どうして、こんなことに?」


「多分ですが、ここに食べ物があると分かった魔物が来ているんじゃないかと思うんです」


「……そっか。もう、周辺にいる魔物には感づかれちゃったか」


 農作物が育っていくといずれこんな問題が出てくると思っていた。何もなかった荒地に食べ物が育つと、周辺にいる魔物がそれに気づき、強奪しに来る。


 ただ強奪すれば食べるものが手に入るのだから、簡単に畑に入ってしまうのだろう。だが、それだとこっちが困る。


「それで、どうしようかと悩んでいたところなんです。どうすれば、いいですかね?」


「それよりも、信仰ぅモゴモゴォッ」


『ちょっ、シアさん!』


 口を開こうとすると、ミリアたんに口を塞がれた。そして、村人に離れるように引っ張られる。


「ど、どうしたのミリアたん。今、とても重要な話を」


『今、信仰の話をしようと思っていたでしょ』


「そりゃあ、それが大事だから」


『今はそんなことよりも、村人の困りごとを解決するのが先決だよ』


「私にはミリアたんの方が先決だよ!」


『もう、シアさん! それはダメ!』


 あっ……ミリアたんに怒られた……。


「ご、ごめん……。私が悪かったよ……。許して……」


『わ、分かってくれればいいんだよ。とにかく、今の状態じゃ信仰は集まらないと思うよ。困り事があった時に祈られても、そっちに気取られちゃうから』


 そ、そうか……。今の状態で祈りを捧げても、信仰が集まらないのか。だったら、やることは一つだ。


「じゃあ、私がこの困りごとを解決させればいいんだね」


『そういうことだよ。でも、シアさんが解決出来る? 相手は魔物だよ?』


「大丈夫。ミリアたんの力は魔物にも対応可能だから」


『そ、そうなの? あんまり、パッと思い浮かばないけど……』


 イメージするだけで好きな形に変えられる。自分の体も筋肉隆々に変えられたし、もっと他のことが出来そうだ。


 異世界ならではの魔法が使えるようになったり、現代の最新鋭の武器が使えるようになったり。イメージ次第で色んな物に変えられるんじゃないかな?


 それだけ、ミリアたんの力は万能だということだ。やっぱり、ミリアたんは凄い! 可愛くて尊くて素晴らしい神様!


「なー、なー! 俺も行っていいか?」


「お兄様は危ないのでダメ」


「それを言ったらシアだって危ないじゃないか。ここは兄として妹も守らないとな!」


「どうやって、守ってくれるの?」


「それはもちろん、ミリア様の力を使って!」


 ……ん? お兄様にその素質があるということ?


「本当に出来るの?」


「出来る! シアの真似をすることにした!」


「ほう……私の推し活は誰にも真似できないはずだけど?」


「大丈夫! イメージが出来たから! 今度こそは、巨人になってみせるんだからな!」


 ここまで大きく出るとは、相当な自信があるみたいだ。まぁ、ミリアたんを強く信仰するのは歓迎すべきことだ。


「めちゃくちゃ、ミリア様を讃えるから、みておけよ! きっと、シアよりも上手に出来るぞ!」


「……まぁ、今まで以上に強く信仰してくれるならいいよ。だけど、ガチ恋だけはいけない。許されない。した瞬間、抹殺する」


「ガチ恋ってなんだ? 良く分からないけれど、シアが嫌ならガチ恋はしない!」


「約束だよ。破ったらお仕置きだからね。命賭けれる?」


「約束は守る! 命も賭けれる!」


 ……まぁ、そこまでいうんなら信用してもいいかな。とにかく、ガチ恋勢は生み出さないようにしないと。


「じゃあ、村を囲んでいる森を調査にしいこう」


「おう!」


『気を付けてくださいね』


 ミリアたんの気遣いが骨身に染みる! ここは、問題を解決して、早く信仰が集まるようにしなければ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載!

魔法で遊んでいた世間知らずな田舎者、都会に出たら怪物扱いされました

旧作

転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

転生少女の底辺から始める幸せスローライフ~勇者と聖女を育てたら賢者になって魔法を覚えたけど、生活向上のため便利に利用します~

追放を計画的に利用して自由を掴んだ王女、叡智と領地改革で無双する

転生したら魔法が使えない無能と捨てられたけど、魔力が規格外に万能でした

スラムの転生孤児は謙虚堅実に成り上がる〜チートなしの努力だけで掴んだ、人生逆転劇〜

ゾンビがいる終末世界を生き抜いた最強少女には異世界はぬるすぎる

元社畜はウィンドウで楽しい転生ライフを満喫中! ~ゲームのシステムを再現した万能スキルで、異世界生活を楽々攻略します~

異世界喫茶で再出発ライフ

ゴミスキルだと捨てられた少女たち、実は最強の生活能力スキルだったので気楽なスローライフ冒険旅を満喫する

推し命の転生者、弱小ポンコツな推し神様のために万能な推し活パワーで騎士爵領を大領地にする

過保護なお姉ちゃん系王女を救うために何度も死に戻っていたら、全部バレていて曇らせてしまった

この世に一人だけの錬金術師~物作り好きのゲーマーが家族のためにアイテム革命起こします!~

コミュ障クラフターの私、引き継いだ能力が異世界では規格外すぎて無自覚に無双してしまう件~地味に暮らしたいだけなのに、なぜか注目されて怖いんですが~

スラムの孤児は慎ましく生きたい~大賢者の遺産を継いだけど、救世主にはなりません~

ド陰キャ聖女に百合キスは荷が重すぎる!~唇への祝福が最強だとバレてしまい、キラキラ王子様系姫騎士と包容力おばけな女傭兵に迫られています~

魔力1令嬢と欠陥王女は魔法が使いたい! ~誰も使えない古代魔法で人生逆転します~

収納魔法を裏返したら世界最強でした!~極小収納しか使えない無能と辺境に追放されたので、もう好きに生きます~

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。