表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推し命の転生者、弱小ポンコツな推し神様のために万能な推し活パワーで騎士爵領を大領地にする  作者: 鳥助


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/13

11.住みやすい家造り(2)

「家の構造は石作りだから、石が必要。そして、石を繋げるモルタルの材料。屋根に木が必要だし、留める金具も必要。後は窓のガラスか……」


『こうやって考えると必要な物が沢山あるね。全部、集まるかなぁ……』


 確かに、普通の家を建てようと思ったら、必要な材料が沢山ある。普通に考えると、集めるだけでも一苦労だ。


 だけど、私にはミリアたんがついている!


「大丈夫! ミリアたんの力を使えば、あっという間に集まるよ」


『そ、そう? なんだか、時間がかかりそうだよ』


 ミリアたんは自信がなさそうに項垂れた。大丈夫、ミリアたんは全知全能の神で最高なんだから!


 いつものようにミリアたんに祈りを捧げると、その信仰の力が返ってくる。その力でイメージするのは、転移の力。


「まずは石があるところに――転移!」


 頭の中でイメージをして力を解放した。すると、景色が一瞬で変わり――岩肌がむき出しの山脈までやってきた。


『えっ、えっ、えーーっ!?』


 すると、ミリアたんがその光景に驚く。


『ど、どういうこと!? 景色が変わった!?』


「ミリアたんの力を転移の力に変えたんだよ。これで、移動する手間も省けるしね」


『す、凄い……。シアさんは凄いよ! どうして、こんな色々な力の使い方が出来るの!?』


「そりゃあ、ミリアたんが異世界の神様だって知った時から、異世界について学んだからね、小説や漫画で」


 異世界の神様だって教えてくれた時から、ミリアたんを感じたくて始めた読書週間。ウェブや本で異世界関係の本を読み漁った。そのお陰で、異世界の事が良く知れたと思う。


「だから、異世界ではどんな力があって、どんな利用法があるか分かっているつもり。だから、ミリアたんのイメージするだけで好きな力に変えられるのは、私にはピッタリな能力なんだよ」


『そうなんだ……色々と学んでくれていたんだね。だから、こんなにもスムーズだったんだ。シアさんが信者で本当に良かった』


 好きで入れていた知識がこんなに活躍するとは思わなかった。その活躍を見て、ミリアたんが喜んでくれる。二重の喜びで、思わず顔がニヤケる。


「じゃあ、この調子でどんどん材料を集めていくよ」


『私も信仰の力を授けられるように頑張るね!』


 お互いに気合を入れると、作業を始めた。


 ◇


 材料はどんどん集まっていった。ミリアたんの力を使って、山脈を切り出し、切り出した石を異空間を作ってそこに収納。木を念動力で根こそぎ抜くと、それも収納。


 材料があるところに転移していって、様々な材料を集めた。それはもう、ものすごいスピードで進んだから、ほんの数時間で材料を集め終えてしまった。


 そして、材料を持ってようやく村に戻ってきた。


「次は何をするんだ?」


「ねぇ、シア。もう、あんな化け物にならないわよね? 安心していいのよね?」


「シアは赤ちゃんなのにすげー!」


 私が作業をしようとすると、家族や村人が集まってきた。今度は何をやるのかと、興味津々だ。


「これから、みんなの家を造り直すよ」


「作り直す? そんなことが可能なのか?」


「うん。ミリアたんの力を借りれば、一瞬で家が造り直せるよ」


「まぁ! じゃあ、今回はあの化け物にならないのね! 良かった!」


「えー! 俺、あれがいい! 俺もあれになりたっモゴモゴ!」


 駄々を捏ねるお兄様の口を笑顔のお母様が塞ぐ。どうやら、あの姿は不評らしい。結構楽でいいと思うんだけど……。


「じゃあ、材料を出すね」


 そう言って、異空間から集めてきた材料を出した。すると、山のような材料が目の前に現れた。


「なっ!? い、一体どこから!?」


「これもミリアたんの力だよ。ミリアたんは凄いでしょ? だから、もっと崇めてね」


 しっかりとミリアたんの宣伝をしておく。みんな、もっとミリアたんの素晴らしさに気づけばいいと思うよ。


「じゃあ、この材料を使って、家の造り直しだ。ミリアたん、行くよ」


『うん、いつでもいいよ』


 ミリアたんに確認してから、いつものように祈りを捧げる。すると、ミリアたんの体が光り、その光りが私に注がれた。


「よし、この力があれば! ……むん!」


 頭の中で家をイメージすると、力を発動させた。すると材料が光り、今にも崩れそうな家も光る。そして、光った材料がそれぞれの家に移動した。


 そこで、頭の中のイメージを具現化する。すると、光っていた家の形はみるみる大きくなっていく。そして、光りが収束すると――辺り一面に立派な石造りの家が完成した。


「「「ええぇぇぇぇっ!?」」」


 その途端、家族も村人も信じられないと声を張り上げる。


「な、な、な……一瞬で!?」


「何が起こったんだ!?」


「こんなことって!」


 誰もが頭を抱え、声を上げる。それもそうだ、一瞬で立派な石造りの家が建ったんだから。


「はい。今度からみんなこの家で暮らしてね」


「い、いいんですか!? この家を貰っても!?」


「もちろん、その為に造ったしね。で、この家を建てられたのはミリアたんのお陰だよ。だから、今まで以上にミリアたんを信仰してね」


「も、もちろんです! 今まで以上に信仰させていただきます!」


「シア様、本当にありがとうございました!」


 すると、みんながワッとなって集まってくる。涙を流さんとする勢いで感謝の言葉を口にした。そこまで喜ばれるのはとても嬉しい。


 でも、それよりも何よりも、今まで以上にミリアたんに信仰が集まってくるのが一番嬉しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ