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上野の宮(その2)
上野の皇子は、いろいろ悩み、陰陽師、巫、博打、京童、嫗、翁などを呼び集めておっしゃったそうです。
「まったく、われは、この世に生まれて後、妻とすべき人を、六十余国(日本国内の国々。いまでいう一都一道二府四十三県)、唐土(中国)、新羅(韓国)、高麗(北朝鮮)、天竺まで求めたが、ふさわしい女性はいなかったのだ。」
(ずいぶん大げさな皇子ですね。自分を何様だと思っているのでしょうか。そして、陰陽師、巫はわかりますが、博打、京童は役に立つのでしょうか。)
さらにおっしゃるには、
「この国の左大将源の正頼が、娘を十余人持っている。一人目の娘は、帝に奉っている。そして、次々にことごとくよい婿を整えている。残っている九人目の娘(あて宮)は、四方の国に聞いて回っても、これほどの姫はいない。この姫は、好ましく聞き、好ましく思う。そういうわけで、左大将に我をむこにと請い、本人にも請うのに、姫も左大将も、いまだに承知をしない。いかなる仏神に大願を立て、どのようにすれば、この姫を得ることができるのか。」とおっしゃったそうです。




