96
生きたまま本物の神様になっちゃったお兄ちゃん。
そして、その器になっちゃった妹。
そういう話、だね。
君が出会った女の子は、ボロボロだった。
そして、それを調べていくとどうも愛星友の信者の家庭だって言うから、私は「こんな小さな子まで」って思った。
嫌悪感だった。
でも君はそんなものより先に、真っ先に「この女の子を助けたい」って思ったね。
それ、やっばりかっこよすぎると思う。
だから、自分に自信を持ってほしい。
君は、妹を守る兄と兄を信じる妹に、何か思うところがあったんだね。絶対に助けてやるって躍起になってた。
加賀美くん、それ見て君のことかっこいいって思ってたよ。
私は人の心が読めるからわかるんだ。
本当なんだよ。
でも、学校には行ったほうがいいかも。
陰キャラに対する「陰キャラは基本的に不真面目」を肯定するのもちょっと良くないかなって思う。
新沼くん、もやもやしてたよ。変な想像もしてたよ。たぶん、ジェラシーとかそこら辺の感情だと思う。
でも、やっぱり加賀美くんも一貫してその子を助けたいって思ってたよ。だから最近は加賀美くんのことも好き。
ずっと君の友達でいてほしい。
君は、何かに気づいたらしいね。でも、それをさておいて、お兄ちゃんのこと探し始めた。
そして、女の子のおばあちゃんを病院に呼んで……そこで、本当に心の底から怒ってた。
その時、君の中の異態肉彦の魂も怒ってるのがわかったんだ。だから、私その時「愛星友の教祖も優しい人なのかな」って勘違いしちゃった。
だって、君の魂の半分は教祖のものだから。
女の子のおばあちゃん、怒ってたね。でも怯まないで、怒り返して、普段なら言わないような酷い言葉も言ってた。
その道は危ないよ。




