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104/105

104.ドリアードの里での朝と

ポケモンは赤・緑・青・ピカチュウ。 金・銀世代です。

「・・・んが」



目が覚めると、俺は藁のベッドの上に寝ていた。

普通の藁より弾性のある藁なので寝心地は悪くない。むしろ良い。

そんな藁ベッドからのっそりと起き上がって身支度をもそもそと始める俺。

藁のベッドから起き上がる時はなんとなく畳を連想して、ちょっと日本が懐かしくなる。

とは言ってもまぁ、ここ3日ほどお世話になってるベッドなんですけれども。

そう。 俺がリーアをお姉ちゃんと呼んで悶絶してからもう2日が経過しています。

その間何してたって?

そりゃもうあんたアレですよ。

俺は到着した晩からずっと―――



『コウー、起きたー?』


「ああ、起きたよー」



俺が動いている音を聴いたのかそう問いかけてくるリーアに、洗面所に移動してそう返しつつ剃刀で髭を剃る。

ちなみに地球にいる時はT字とシェーバーしか使ったことなかったので、この世界に来て初めて剃刀チャレンジしたぜ。

結果、自分で自分の顔を切ったんですがね。

や、気を付けないとホント危ないのよコレ。



『支度したらこっち来なさいねー。 今日もやるわよー』


「うーい・・・うむ」



剃り残しは無さそうだ。

あとは朝勃ちが治まって、用を足したらOKだな。

突然だけど、勃ったまんま小便するのって難しくない?

洋式相手だと、角度付けようとすると尿道圧迫されるし。なかなか難しいよね。

俺はアレで狙いを外したことがあります。ていうか今外しました。

・・・大丈夫みんなあるよね。

トイレ掃除を終える頃には朝勃ちも治まっていたので、そのまま居間へGo。



『おはよう、コウ』


「おはようさん、リーア」


『お姉ちゃん、でしょ?』


「いや・・・」


『んん?』


「あの・・・」


『んんん?』


「・・・お姉ちゃん」



くそぅ。

実年齢が圧倒的に上なのは頭じゃ分かってるんだが、どうにも受け容れきれない。

傍から見たら事案だろ。 若しくは特殊プレイだろ。

うぐぅ。

そんな感じに悶えながら居間のテーブルの席に着く。

ちなみに、にゃーさんは2つ隣のミーの家に居るので今はいない。



『よし! はい、ご飯食べて! 終わったらアレ(・・)やるわよ』


「・・・わかった」


『気乗りしないのは分かるけど、ちゃんとやんなきゃ駄目だからね? お薬はアンタの身体のためなの。 もぅ、ホント子どもなんだから・・・』


「むぐ・・・わかってるよ」



今回ばかりは子ども扱いされても言い返せないので、早速食べ始めた口の中の物を飲み込んでから返事をするに留める。

お薬を嫌がって見た目ティーンエイジャーな少女に諭される三十路。

うん。無いわ。


ああ、そうそう。

さっきの俺がここ2日何してたかってのの答えがコレ。

お薬タイム。

ぶっちゃけて言えば薬漬け期間スタート。

スーパードーピングタイムですね、はい。

とは言ってもアレよ?

麻薬でなくて増強剤的なやつよ?

ほら、ポ●モンでもやるじゃん?

タウリンとかインドメタシンとか。

ああいう感じ。

レベルはそのままでステータスを上げよう作戦である。

ちなみに俺の初代ポケ●ン赤は、ミ●ウ作ったり、ふしぎなア●を増やしたりする裏技のやり過ぎでセーブが出来なくなりました。

何回レポート書いてもオ●キドのトコからスタートになっちゃったんだよね。懐かしい。

知ってるかい? ポ●ポからミュ●を作ろうとすると、リザ●ドになるんだぜ?

なんとも不思議な「かぜおこし」の使えるリ●ードだ。

そのまま技を消さずに進化させれば「かぜおこし」の使えるリザ●ドンの出来上がり。

色違いポケ●ンよりすごくない?

・・・まぁ、そんなことはどうでもいいか。



『ほら、いつまでもノロノロご飯をたべてないの! ちゃんといつも通りに食べなさい! 早くミーの家に行くわよ!』


「へい」



リーアによって現実逃避を終了させられた俺は、残った飯を手早く食べ終えると、リーア連れられてミーの家へと移動した。







『ミー、来たわよ!』


「おはようさん」


『あら~、いらっしゃい。 リーアにコウちゃん』


『くぁ・・・なぅー』



観念してミーの家の中に入ると、すりこ木をゴリゴリしているミーと、ちょっと眠そうなにゃーさんに迎えられた。



『良いタイミングだったわね~。 もう少しで今日の分が出来るわよ~』


「あ、うん・・・」


『んなぅ、なーぅな』


『そうそう、あんたの為なんだから』


「分かってるよ・・・」



ああもう今の俺、反応がまんまガキじゃん。

いやまぁ、年齢的に一番ガキなんですが。



『っと、お話している間に出来たわよ~。 あとは~、コレとコレと・・・コレを混ぜるだけね~』


『なー・・・』



そう言いながら、すりこ木を置き、すり鉢の中身を椀に移すミー。

3つ目の材料が混ぜられる前に、にゃーさんは外へと出て行った。



『よいしょ・・・はい。 出来たわよ~』


『ありがと、ミー。 ほら、飲みなさいコウ』


「・・・うっす」



ミーからリーアへと椀が渡され、それが俺に届いた。

届いてしまった。



「う・・・」


『ほら、男の子なんだからグイッといっちゃいなさい!』


「・・・ままよ!」



一気に椀の中身を煽ると、口の中と鼻の中に何倍にも濃縮された青汁とブルーチーズ、そこにパクチーを多量にを混ぜたような味とニオイが広がった。

きっつい。 ものっそいキッツい。

これは舌が感じる前に胃に落とすべきものだ。

俺、青汁もブルーチーズもパクチーも苦手なんだよなぁああああ。



「・・・っぇふ!」



飲み切った瞬間、妙な咳が出るのと共に意識が遠退くのを感じた俺は、重力に負けて倒れ、床に頭を打った・・・らしい。

お読みいただいて、ありがとうございました。

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