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教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝  作者: しんの(C.Clarté)
上巻・第十八章 シャロンとランス降伏/戴冠式

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18.8 戴冠式当日(3)祝賀行事

 シャルル王は、慣例の贈り物をおこなった。

 聖堂参事会には、緑のサテンの垂れ幕、赤いベルベットと白いダマスク織の礼拝用装飾品を贈った。さらに、王冠を刻印した金貨13枚を詰めた銀の壺を祭壇に置いていった。(※シャルル七世からのお布施)


 聖職者たちの主張にもかかわらず、大司教はそれを自分の所有物にしたが、ほとんど利益は得られなかった。なぜなら、彼はそれを手放さなければならなかったからである。[1517]


 儀式の後、シャルル王は王冠を頭に戴き、金のフルール・ド・リスがちりばめられた、空のように青い王家のマントを肩に羽織り、軍馬に乗ってランスの街路を練り歩いた。


 人々は大喜びで「ノエル!」と叫んだ。

 それは、ブルゴーニュ公が町に入城したときと同じ光景だった。


 その日、ジル・ド・レ卿はフランス元帥に、ラ・トレモイユ卿は伯爵に叙せられた。あのラヴァル夫人の二人の息子のうち、ジャンヌがセル・アン・ベリー(現在のセル・シュル・シェール)でワインをすすめた長男ギー・ド・ラヴァル卿も伯爵に叙せられた。


 また、ラ・イル隊長には、ロングヴィル伯爵領とともに、彼が征服できたノルマンディー地方の一部を与えられた。[1518]



 シャルル王は、(ノートルダム大聖堂に隣接する)旧時代のトー宮殿にある大司教の館で食事をし、アランソン公爵とクレルモン伯爵が給仕役を務めた。[1519]


 慣例通りに、王室の食卓は町中の通りにまで広がり、町全体で宴が催された。

 その日は、好きなだけ酒を飲み、親睦を深める日だった。

 家々で、戸口で、道端で、人々は楽しく過ごし、厨房は大忙しだった。

 数十頭の牛、何百頭の羊、数千羽の鶏やウサギが消費された。香辛料をたっぷりと使い、ブルゴーニュワインを(喉が渇く日だったので)何杯も飲み干した。繊細な風味のボーヌ産ワインが特に人気だった。


 ランスの町では、いつもは大司教の館の中庭に置かれている古めかしい青銅製の牡鹿像が、戴冠式のたびにパルヴィ通りに運ばれてくる。その像は中が空洞になっており、そこにワインが満たされて、町の人たちは噴水のようにそこから飲んだ。


 祝福された聖レミのランスの市民とすべての住民は、金持ちも貧乏人も同じように、上等なワインをたらふく飲んで、ごちそうで腹を満たし、声が枯れるまで「ノエル!(万歳)」と叫び、最後にワイン樽と食事の残骸の上で眠りについた。


 翌日、その残骸は、厳しい町の評議員と王の家臣たちとの間で激しい論争の原因となるだろう。[1520]


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