表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徒然のジャイアントグラム  作者: さだきち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/25

ゲームデザインの考察 ③


プロレスゲームというのは、広い意味ではアクションゲームの一種と言えるだろう。

題材の性質上、対戦ゲームであることも多い。

しかし、対戦半分・協力半分のような独特の空気があるのが、プロレスゲームならではの文化だと思う。


---


## 1990年代のゲームセンターにあった“技を出す文化”


その昔、1990年代のゲームセンターに

餓狼伝説スペシャル

というゲームがあった。


1ラウンドずつ体力を調整し、超必殺技の練習をし、

最終ラウンドで殺し合いをする――

何かよくわからないが、そんな光景をよく見かけた。


プロレスゲームではないが、

出したい技を出す文化

が確かに存在していた。


---


## プロレスゲームは“操作が複雑”である


プロレスゲームは、複雑な操作系であることが多い。


初期作品である

ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ

でも、RUNボタンで走ったり、絞め技をかけたりする。


RUNボタンとは、ファミコンで言うスタートボタンのことで、

当時はかなり衝撃を受けた記憶がある。


プロレスゲームは、

- パンチやキックの打撃

- 走る

- コーナーに登る・降りる

- 場外に降りる・登る


とにかくアクションが多彩すぎる。


だから、プロレスゲーマーというのは、

変態的な操作系をいとも簡単に使いこなすマニアックなプレイヤーが多い。


しかし、ひとたび操作を覚えれば、

200種類を超えるキャラを、ひとつの操作方法で使える。


つまりプロレスゲームとは、

基本操作さえ覚えれば全キャラ使えるゲーム

という見方もできる。


---


## ジャイアントグラムという“異端の存在”


プロレスゲームにはロープブレイクがあり、

それを回避するために8方向に自在に動ける。


ジャイアントグラムもそれに漏れず、8方向に自由に動ける。

しかし、ジャイアントグラムは普通のプロレスゲームではない。


---


## 3Dなのに“常にスト2視点”を崩さないカメラ


1対1で向かい合って立っているが、

1Pと2Pが同時に別々に8方向へ自由に動いても、

常に自動でカメラアングルが調整され、スト2視点を崩さない。


1P側が右へコマンド入力し、

2P側が左へコマンド入力する。

8方向に自由に動けても、このシステムは崩れない。


非常に地味だが、冷静に考えると

バーチャファイターより“3D的”な画期的仕組みと言える。


---


## ジャイアントグラムの操作は“驚くほど簡単”


ジャイアントグラムの基本操作は、

プロレスゲームの中では驚くほど簡単だ。


● コーナーに登る操作がない

ダウン攻撃の操作だけで、自動的にコーナーまで移動して登ってくれる。


● ハンマースローの概念が特殊

普通のプロレスゲームでは、

ロープに振ったあと戻ってくる敵に合わせて攻撃を当てる。


しかしジャイアントグラムでは、

たとえば小橋の場合、ハンマースローをするとショルダースルーまで自動でかけてくれる。


つまり、ハンマースローというより、ショルダースルーまで含めた“モーションの長い投げ技”扱いなのだ。


● 打撃ボタン連打でコンボが出る

適当に連打するだけで“やってる感”を味わえる、

超初心者仕様でもある。


---


## しかし、プロレスゲーマーからは“難しい”と言われる理由


他のプロレスゲームで変態的な操作系を使いこなすプレイヤーが、

なぜジャイアントグラムを難しいと言うのか?


理由は単純だ。


---


## ジャイアントグラムは“基本操作だけでは技が出ない”


キャラによって技コマンドが違い、

1キャラの技表を覚えても、その1キャラしか使えない。


技が出せないゲームではプロレスができない。


対戦格闘ゲームでは、

基本操作を覚えたらキャラ固有の技表まで覚えるのが基本だ。


普通のプロレスゲームでは、

基本操作は難しいが、ひとつ覚えれば全キャラ使え、全技出せる。


---


## これは“文化の違い”である


- 対戦格闘ゲーム文化

 → 基本操作+キャラ固有技を覚えるのが当たり前

- プロレスゲーム文化

 → 基本操作は複雑だが、覚えれば全キャラ使える


ジャイアントグラムはこの2つの文化の狭間にある、

非常にユニークなゲームだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ