表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
74/77

第70話『暗い世界』



 空っぽの人生で絶望したから、死のうとした。



 冬花として過ごす意味のなさに絶望した。

 紫夏を誰も知らない世界に絶望した。



 生きれば生きるほどに、あの時自分の選択が正解だったのか分からなくなる。

 残された意味が分からなくなる。



 今後も残されて生き続けることが無理になった。



 だから、生きる理由が無いし死のうとした。

 なのに、お兄ちゃんは――



『靴ひもを結んだ意味が無いだろ!』



 ……そんなの理由にはならない。



 なのに、何で私はもがいてしまうのだろう?



 何故、この青い手は助けを求めてしまうのだろう?

 こんな真夜中の川に飛び込んでいまさら助かるわけもないのに……



(……お兄ちゃん)



 ――何で、お兄ちゃんの顏が……見えるんだろう?




「冬花!」



 川に落ちる男の人の影を見ながら、わたしは意識を失った――




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ