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第51話『拾ったものは何ですか?』



「わたしの名前は青井冬花。十六歳です」



 あの後、僕達は青井冬花と名乗るボクっ子と同じ顔、同じ名前の女性の話を聞くために近くのカフェに入った。


 なお、女性陣はお金を持っていなかったため、三人分のカフェ代が僕のおごりである。



「青井冬花って……」

「ボクっ子と同じ名前だな」



 冬花……いや、ここはボクっ子と呼び分けるためにも『冬花さん』と呼ばせてもらおう。


 彼女、冬花さんのボクっ子とは何から何まで正反対で大人びた雰囲気の女性だ。

 とても、僕の一個下とは思えないし、ボクっ子はショートカットだったが、冬花さんはツヤのあるロングヘアーだ。


 あと、ボクっ子は何故か両手に青い手袋をしていたが、彼女、冬花さんにはそれも無い。


 少なくても顔以外は『ボクっ子』とは言えないくらい別人だ。


 だけど、本当に顔と名前が同じだけの別人だというのだろうか?

 すると、僕達の反応を見てか、冬花さんが質問を僕達にして来た。



「貴方達の言う『冬花』とは私と似た顔でショートカットに青い手袋をした女の子ですか」

「あ、はい……まぁ、女の子というよりはボクっ子ですが」

「そうです! サトルくんが拾ってきた新しい女の子です」



 おい、コラ! 余計なことを言うんじゃない!


 しかし、反応は僕達のふざけた解答をあっさり無視して、冬花さんは一人で頷いた。



「やはり、そうですか……」

「「やはり?」」



 すると、冬花さんはボクっ子の本当の名前を口にした。



「その子は青井紫夏(しきか)



 そして、最後にとんでもない真実を僕達に告げる。



「紫夏は昨年亡くなった私の妹です」



 つまり……ボクが拾ったのは幽霊だった?






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