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第48話『ホラーはお好きですか?』
「映画が見たいです!」
ボクっ子と幽霊を探しに映画を見た翌日、彼女のモモカが布団にいる僕の上にまたがって来て、白いマフラーで僕の首を撒きながら、唐突にそんなお願いを言い出した。
しかも、この僕の首に巻かれた白いマフラーは何? 脅し? 断ったらどうなるの?
「どうしたの? まだお昼にもなってないよ?」
「ニャー」
ほら、おもクロ丸もまだ眠いって布団にくるまっているじゃないか。
「見たい映画があるんです」
なるほど……しかし、彼女がここまで見たがる映画とは一体何の映画だろう?
「因みにどんな映画なの?」
「これです」
そう言って、彼女が差し出してきたスマホに映っていた映画のタイトルは、驚くことに昨日、僕がボクっ子と一緒に見に言った映画と同じタイトルだった。
え、何? この映画、流行っているの……?
「この『変なトイレ』ってそんなに面白いの?」
昨日見た感じだと、彼女がそんなに好きそうな映画じゃなかったけど――
「私よりも、サトルくんの方がよく知っているんじゃないですか?」
そう言う彼女の手には、何故か昨日僕が見た同じ映画のチケットの『半券』が握られていた。
「朝、サトルくんのお洋服を触っていたらポケットの中から出て来たんですぅ~」
「にゃ、にゃぁ……」
そういう彼女の笑顔はめっちゃ笑顔だった。
こっわ……




