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第43話『待ち伏せ』
「ふわぁ……サトルくん、学校行ってらっしゃいです……」
「うん、行ってきます」
「ニャ……」
翌朝、僕は眠そうな彼女とおもクロ丸に見送られながら、学校に向かって家を出た。
彼女は訳があって、学校に行ってないので、僕が学校に行っている間は彼女がおもクロ丸(猫)の面倒を見てくれるのが日常になっている。
だから――
「あ、お兄ちゃんだ!」
こうして、青い手袋をした手を振り上げながら、マンションの出入口で待ち伏せされていると、まるで、彼女にバレないように愛人のボクっ子と密会している浮気現場みたいな場面が出来上がってしまうのだ。
「な、なんで、ボクっ子がここに……」
「ボクの探し物……手伝ってくれる約束だよね?」
あ、やっべ……




