第41話『キミの探し物』
「あった!」
おもクロ丸の鈴を探すのを手伝ってもらって、二時間くらい経った後、ボクっ子が見覚えのある鈴を手にしていた。
「よくやった! 何処にあった!?」
「こんな場所にあった……」
「マジかよ……」
探し物はまさかのボクっ子が座っていた段ボールの中にあった。
灯台下暗しってわけじゃないが……そりゃあ、探しても見つからなかったわけだ。
これゲームだと何かのイベントを発生するために絶対にボクっ子と会わなかければ見つからなかったやつじゃん。
「お兄ちゃん、これって、ボクが見つけたんだよね?」
「そうだな……」
で、何ですか? その何か物をねだるような目線は?
「分かったよ……何かお礼をするから、好きなことを言え」
「流石、お兄ちゃん!」
何だろう……神の意思によって無実なのに浮気の既成事実を作られて行っている気がするのは気のせいだろうか?
すると、ボクっ子は少し遠慮がちにお願いことを口にした。
「じゃあ……一つだけ、ボクのお願い聞いてくれる?」
「僕にできることならな」
僕がそう返事をすると、何がおかしかったのかボクっ子が「フフ」っと軽く笑った。
「何それ……まるでシェンロンみたい」
いやでも、本当に僕にできないことをお願いされても困るからな。
すると、ボクっ子は遠慮するように言った。
「大丈夫、ついででいいからボクの探し物を手伝って欲しいんだ」
「探し物……?」
そう言えば、このボクっ子も何かを探していたって言っていたな。
僕の方も探し物を手伝ってもらったわけだし、むしろ、おもクロ丸の鈴を見つけってもらったまである。
だから、これくらいのお願いはお安い御用だろう。
「よいだろう。その願い聞き入れた」
「お兄ちゃんって、本当にシェンロンみたいだ……ハハ」
お前がそう言うからわざわざ乗ってやったんだよ。
まぁ、お気に召してもらえたなら結構だよ。
「それで、段ボールに隠れて何をしていた?」
流石の願いを叶える龍でも何を探しているのか分からないと探しようがない。
すると、ボクっ子はとんでもないことを言い出した。
「ボクは……幽霊を探していたんだ」




