第28話『お天気お姉ちゃん』
「いい天気だね」
「……はい」
サトルくんが学校に行った後、わたしはサトルくんのお姉さんと二人で外に出ていました。
何でお姉さんといるのかというと……
『ねぇ、モモカちゃん』
『はい、何でしょうか?』
『ちょっと、お姉さんとお茶しない?』
――と、お誘いを受けたからです。
なので、今はサトルくんのマンションで下にあるカフェにいます。
猫ちゃんも寝ていたので少しの間ならお外に出ても大丈夫だと思います。
「モモカちゃん、ここはお姉さんのおごりだから好きなもの注文していいよ♪」
「あ、ありがとうございます……」
でも、確かお姉さんはお仕事を辞めたばっかりで無職だったと思うのですがお財布は大丈夫なのでしょうか?
「大丈夫、気にしないで♪ お姉さんこれでも稼いでいたんだから!」
「では、遠慮なく……」
そう言えば、お姉さんのお仕事って何をしていたんでしょう?
ブラックだったとは言ってましたが……
とりあえず、言われた通りメニューから好きなものを注文しなきゃです。
「……じゃあ、この『抹茶クリームフラペチーノパフェのエクストラパウダー・エクストラホイップ・ウィズチョコレートソース』で……お、お願いします」
「お、おう……本当に遠慮ないわね」
「……?」
わたしが頼んだのはこのカフェで一番の人気メニューのドリンクパフェです。
少し、お値段が高いのですが、この機会なので頼んでみようと思います!
「じゃあ、お姉さんはアイスコーヒーにしようかな……」
「ブラックで頼むんですか?」
「うん? まぁ、ね……」
「なんか、かっこいいです!」
「え、そうかな~? なはは……」
それに比べて、わたしはパフェなんて頼んでしまってなんか子供っぽいです。
「モモカちゃんのパフェはカロリーが可愛く無さそうだけどね」
「わたし、今日はこれしか食べません……っ!」
「そんな覚悟までして食べるの!?」
「はい!」
そして、注文した抹茶フラペチーノパフェが来ると、お姉さんは何故かしょぼんとした顔でコーヒーをチビチビ飲んでいました。
因みに、パフェはとっても美味しいです。
美味しいので、きっとこれはカロリーがゼロになると思います。
それに抹茶は緑なので野菜だからカロリーゼロです!
「それで、お姉さん」
「モモカちゃん、どうしたの?」
「何か話しがあるんですよね?」
「あ、わかってた……?」
わざわざ、マンションから呼び出す必要があるってことはそうだと思ってました。
つまり、あの場所では話しづらい内容……それも、サトルくんが帰って来ても聞かれない長い話があるということだと思います。
「ねぇ、モモカちゃん」
「はい……」
そして、私のその予想は当たっていました。
「弟が何で一人で暮らしているか知っている?」




