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第27話『お留守番』




『わたし、高校は中退しているんですよ』



 その瞬間、僕の中で全てがつながった気がした。



「モモカちゃん、高校は中退してるって……それ、親は何か言わないの?」

「何かって言っても、わたしのママはあれなので……」

「あぁ……」


 あの家庭だもんなぁ……


「それでも、お父さんは?」

「パパも学費は払わないって言われました」


「…………」


 あの家庭ならお金くらいは余裕ありそうだけどな?



「なので、今は自分で勉強して高校の資格取って大学を受験しようと思ってます……」



 だから、あの勉強部屋か!


 道理で……高校の受験勉強にしては参考書のレベルが高すぎないかと思ったが、あれは大学受験に向けての勉強だったのか。


 確かに、彼女から聞いていた母親の印象では、中途半端な高校に行かせるよりも難易度の高い大学に行くって言った方が納得しそうだもな。



「じゃあ、家族とは仲が悪いの?」

「いいえ、仲が悪いとかではないです」

「え、そうなの?」



 姉も僕が彼女に聞いた時と同じように家族の仲が悪いわけじゃないということに驚愕していた。


 まぁ、普通はそんな事情なら、家族仲が良いなんて思わないもんな。



「一応、昨日みたいに家に帰らない日もありますけど、そう言う時はママにメッセージを送りますし……」



 え、そうなの!?

 そのわりには、昨日泊まったとかは報告して無さそうだったけどね。



「それに、ママも何も言っては来ないので……」

「そうなんだ……」


「なので、サトルくんが学校に行っている間は、わたしが猫ちゃんのお世話します」


「だってさ?」

「じゃあ、宜しく……?」


「ミャ―」




 かくして、猫と一人の女の子の飼い主が決まったのである。




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