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【幕間】
生きたい理由より、死にたい理由の方が多かった。
生きているのがなんか嫌で、何となく生きるのが嫌だった。
自分の人生を全て無くして、全て壊したいと思った。
自分が嫌いだ。
未来が嫌いだ。
だから、死のうと思った。
その日にしようと思ったのに特に理由は無かった。
ただ、雨が降っていた。
それだけ……
雨も嫌いだ。何もかもが嫌でこのまま流されればいいと思った。
『ニャー』
その時、声が聞えた。
今から死のうと思っている人間の前に何でこんなものが現れるんだろう?
わたし、はどうしたらいいんだろう……?
その瞬間、ふと思った。
この子は生きようとして鳴いているんだと――
……でも、ワタシは?
気付いたら、わたしはその子を抱きしめていた。
河川敷に聞こえる『泣き声』は二つになっていた。




