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「勇者と魔王の娘」シリーズ

勇者と魔王の娘~魔王を倒す一歩手前まできましたが、魔王の娘が立ちはだかり、かなわないのでとりあえず口説く事にしました~

作者:桜野結
最終エピソード掲載日:2026/08/28
魔王城の門前で、俺は七度負けた。
 八度目、仲間が三人とも死んだ。
 勝てない。俺の剣は、魔王の娘リリスに一度も通らない。
 だから俺は、剣を鞘に納めてこう言った。
「どうだ、一旦休んで、腹ごしらえでもしないか」
 ――勇者として勝てないなら、勇者をやめればいい。
 唐揚げを八個食う魔王の娘。五千二十一歳。倒した相手から奪った金で奢ろうとするので、それはやめろと言ってやった。
 順調だ。あいつは少しずつ、俺に心を許していく。
 全部、計算通りだった。
 三十日後、魔王は海を上げる。リリスはその左に立つ。
 俺は笑い続ける。あいつが完全に無防備になる、その瞬間まで。
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