第6話
放課後、七海はまっすぐ私の机に来て、椅子を逆向きにまたいで座った。「で? さっきのあれ、ちゃんと説明してもらうからね」。逃がさない、という顔だった。
観念して、私は今朝の電車のことを、ぽつぽつと話した。急ブレーキで倒れそうになったこと、桜井くんが支えてくれたこと、落ちたしおりを拾ってくれたこと。話しているうちに、また顔が熱くなってくる。
七海は最後まで黙って聞いて、それから両手で口を押さえた。「……えっ、何それ。少女漫画じゃん」。声をひそめているつもりらしいけれど、ぜんぜん抑えきれていない。
「ち、違うの。ただ助けてもらっただけで」。私はあわてて首を振った。けれど七海は、もう私の話なんて半分も聞いていなかった。「いいじゃん、応援する。あたし、こういうの大好きなの」。にこにこしながら、勝手に決めてしまう。
放課後、七海はまっすぐ私の机に来て、椅子を逆向きにまたいで座った。「で? さっきのあれ、ちゃんと説明してもらうからね」。逃がさない、という顔だった。
観念して、私は今朝の電車のことを、ぽつぽつと話した。急ブレーキで倒れそうになったこと、桜井くんが支えてくれたこと、落ちたしおりを拾ってくれたこと。話しているうちに、また顔が熱くなってくる。
七海は最後まで黙って聞いて、それから両手で口を押さえた。「……えっ、何それ。少女漫画じゃん」。声をひそめているつもりらしいけれど、ぜんぜん抑えきれていない。
「ち、違うの。ただ助けてもらっただけで」。私はあわてて首を振った。けれど七海は、もう私の話なんて半分も聞いていなかった。「いいじゃん、応援する。あたし、こういうの大好きなの」。にこにこしながら、勝手に決めてしまう。




