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電車で助けてくれたきみは、クラスの人気者でした  作者: TAKA


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第31話



「葉山さん、ホール手伝える?」。桜井くんに声をかけられて、私は一瞬、固まった。知らない人の前に出るなんて、できるだろうか。


不安が顔に出ていたのだろう。桜井くんは、にっと笑って言った。「だいじょうぶ。俺がフォローするからさ。葉山さんなら、できるよ」


その「できるよ」が、不思議と背中を押してくれた。震える手でトレーを持って、私は思いきってホールへ出た。「い、いらっしゃいませ」。最初の一言は、かすれていた。でも、二度、三度と繰り返すうちに、少しずつ声が出るようになる。


桜井くんは、約束どおり、ずっとそばで支えてくれた。困ったときには、さりげなくフォローに入ってくれる。彼がいてくれるだけで、苦手なことにも、踏み出せる気がした。

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