第七十五話:お詫びとコメントの返信
以前、『第六十八話:イケメンは本物かAIか』を投稿した。
そして、それがずっと引っかかっていた。あのインスタグラムの方は何も悪くない。私は、なぜあそこまで脳内でツッコミを入れていたんだろう。
少し考えて、答えが見えた。
コンプレックスだ。
昔から私は、自分の顔にコンプレックスがある。さらに「男性は外で稼ぎ、女性は家事をする」という価値観の中で育った影響もあって、「顔もいい、頭もいい、AIも使いこなし、お金も稼いでいそう」という情報が一人の人物に重なった瞬間、脳が勝手に「全部持っている人」というキャラクターを作り上げてしまったのだ。
だから私は、相手本人を見る代わりに、設定を考えたり、物語を作り始めた。
私は相手を分析していたつもりで、実は自分のコンプレックスから少し距離を取ろうとしていたらしい。
もしモデルになったご本人や、読んでくださった皆さまが不快な思いをされたなら申し訳ありませんでした。仮にAIアバターだったとしたら、制作したクリエイターである親がいるはずだ。真剣な仕事に対して失礼だった、ごめんなさい。
子どもにルッキズムは良くないと言ってるのに、当の本人がこれだ。気を引き締めて臨みたい。
本文に追記文章を加筆してきた。
大変恥ずかしい。申し訳ない。
そして、もう一つ。どうしようと考えていることがある。
この小説を書き始めてから、何人かの方が感想をくださった。
最初にいただいた感想は、嬉しさのあまり勢いだけで返信してしまった。今読み返すと、「うわぁ……熱量高すぎる……」と反省している。
その後も、感想をいただくたびに励まされていた。そんな中で、一つだけ、どう返したらいいのか分からないコメントがあった。
全部ひらがなで、三つほどの短い言葉。
「……これ、ネットスラングだよな」
私のネット文化は十年前で止まっている、その私が分かるレベル。……初心者用の肉球パンチ並クラスの軽いジャブ、ケガにも事故にもならない挨拶みたいなもんだ。
田舎の小さな食堂に、テレビで見た地元の芸人さんがふらっと入ってきたような気分になった。
「あっ、あの人だ」
でも、大騒ぎするのも違う気がする。だから私は、遠くからちらちら様子をうかがうだけだった。いや、この例えで合っているんだろうか?違う気がする。
返信した方がいいのか。それとも、そっとしておくのがマナーなのか。結局、自分では判断できず、いつものようにAIへ相談した。こういう「ネットの空気感」を相談できる相手が身近にいないのは、ちょっと寂しい。
二人ともほとんど同じ答えだった。
Gemin「返信しなくても大丈夫だと思います」
ChatGPT「創作のネタに昇華するという方法もあります」
そこで私は、ようやく立ち止まった。
もしかして私、このコメントそのものより、引っかかっている自分が気になっていたんじゃないか。この前書いた「インスタグラムのAI講師」の話もそうだった。
私は相手を観察しているつもりで、実際には自分の脳の反応ばかり観察している。コメントをくださった方の本当の意図は分からない。
もしかしたら軽い冗談だったのかもしれないし、本当に不快だったのかもしれない。酔っぱらって誤送したかもしれない、返信を期待していないかもしれない。それなのに私が送ったらホラーである。
本人にしか分からない。
でも、そのコメントのおかげで、私は「なぜ自分はこんなに引っかかっているんだろう」と考えることができた。
コメントをきっかけに自分の中に残っていた課題と向き合っていた。コンプレックスの解体も順次行っていきたい。
この場を借りて、感想をくださった皆さま、本当にありがとうございます。そして、私の文章で不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。
美味しいものを食べて、綺麗なモノを見て、大切な人と過ごして、良く寝て忘れてください。
評価・ブックマークをしてくださった方々もありがとうございます。絵文字の方へ、初期からずっと読んでくださってありがとうございます。今後も精進できるよう頑張ります。




