ZERO
僕は高校と隣接する自然公園の奥の奥に、一本の大木が立っているのを知っている。彼はどこまでも木の枝を広げ、そこに悠然と構えていた。僕は放課後になるとその場所に通い、彼に身を寄りかからせて、密かに読書を楽しんでいた。だが、そんなある日、一人の少女がその木の元にやって来る。彼女は泣いていて、その想いを言葉にして大木に届けていく。僕は彼女の声が聴いていられなくて、そっと顔を覗かせた――。一本の大木を巡る、高校生の青春ストーリー。
① ZEROから始まる ―始―
2016/01/05 20:26
(改)
② 僕の妹は……
2016/01/07 20:33
(改)
③ 大きな木の下で
2016/01/09 18:46
(改)
④ 迫りくる予感
2016/02/15 23:24
(改)
⑤ 星に還った君へ
2016/03/10 22:28
(改)
⑥ ZEROから始まる? ―終―
2016/05/03 17:24
(改)