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歌集 かるがもの横断歩道を渡るとき  作者: 天野幸道


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カマドウマ

カマドウマへっいコオロギと呼ばれても

 俺は馬だぞと勇んで走る


   2024年抒情文芸冬季号佳作


選者米川千壽子


子供の頃、周りの友達は便所コオロギとかへっついコオロギと呼んでいたのですが、我が家では母が竈馬(かまどうま)と呼んでいたのです。図鑑を調べると、いくつか呼び名があってその中に竈馬もありました。母は便所コオロギを下品だと思ったのでしょう。実際わがっやには竈があったので子供の私にはすんなり頭に入った言葉でした。確かに馬に似ている、でもへっついとか、便所とか呼ばれている虫は、俺は馬だぞと主張していたのかもしれません。

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