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歌集 かるがもの横断歩道を渡るとき  作者: 天野幸道


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小さな芽

小さな芽玄関の割れ目にチョコン

 私も少し生きてみようか


   2025抒情文芸夏季号入選  米川千壽子



 雑草と人は簡単に言ってしまいます。でも植物学上雑草という分類はありません。みな名前のある草なのです。草ですから花も咲きます。

 「雑草という名の草はない」と言う言葉は昭和天皇が乳母から教えてもらった言葉のようですね。良く色々な場面で人々は引用しています。小さくても、有名でなくても、生き物には名の無い者などありません。そこに人々は心惹かれるのでしょう。

 私は幼い頃からカタバミが好きでした。小さくて、黄色い花が咲きます。花が散った後の実に触ると種を飛ばします。ホウセンカと同じです。道端でカタバミを見つけると指で触っては種を飛ばす、そんな遊びをしていました。私も名の知れたものではありません、でも玄関先の小さな花を見るともう少し生きてみようかと思うのです。

 



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