いづこも同じ
令和狂歌集をいつか作りたいその準備もぼちぼちしています。
さびしさに家を立ち出で散歩する
いづこも同じ街の夕暮れ
2022年抒情文芸冬季号佳作 選者小島ゆかり
ご存じかと思いますが、百人一首の本歌取りです。
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば
いづくも同じ 秋の夕暮れ
良暹法師
小島先生が選者の時、何度か本歌取り、狂歌を短歌の欄に投稿し先生はそれを採用してくださいました。嬉しかったですよ。現代ではほとんど狂歌はありません、メディアが取り上げないからでしょう。NHK大河ドラマべらぼうではしばしば狂歌が出てきます。実は江戸時代多くの狂歌は小倉百人一首の本歌取りが多かったのです。それだけ当時の人は、身分の差を越えて歌の素養があったということです。
現代では川柳も、やたら自虐ネタ、病気ネタ、女房ネタ、政治家ネタが多くて、そうでなければ笑いでないと思われてしまう風潮があります。それはそれで面白いのですが、パターン化されてきているように思われます。
本来の狂歌や川柳は、もっと粋で洒脱が効いたものであったようです。もちろん私などその足元にも及びません、でもげらげらと下品な笑いを誘うような笑いでなく粋な笑いは、現代のようにとげとげしい時代には必要なのではないでしょうか。偉そうですみません、自戒を込めてです。




