ぼくは先輩のなんなのさ。

舞台は近未来。温暖化で地球に人が容易に住めなくなり、苦難の末見つかった惑星「ニュー・アース」に地球人類が居住するようになった世界。しかし、そこで新たに見つかった鉱山資源、また先住民との抗争により、新天地は戦火に包まれることとなる。「大戦」後、その技術が一般大衆の娯楽に使われ始めた頃、主人公「ぼく」こと「ユウ・イマイ」は、戦後新たに広まった「アリーナ」という闘技場での擬似的な殺し合いに嫌気が差し、失踪する。「ぼく」が絶対に超えることのできない「先輩」――「ケイゴ・ニイミ」と最悪の形で再開するところから、物語は始まる。舞い戻ってきたアリーナで戦う日々、そして静かに広がるこの世界の闇に、二人はどのように立ち向かっていくのか。