4.5. 今この瞬間、鷲島
鷲島の翌日は、かなり平坦で退屈なものだった。
平坦で退屈な朝のHR。
平坦で退屈な国語の授業。
平坦で退屈な数学の授業。
平坦で退屈な英語の授業。
平坦で退屈な美術の授業。
これが鷲島の日常、これが鷲島の毎日だ。
昼休み、学校の片隅の東屋は彼の昼飯の聖地。ゴマがまぶされたご飯、ちょっと焦げたハンバーグ、茶色すぎる青菜、そして最後にコーラ一杯。
かなり退屈だ。でも、これでいい。
しかし、上衣のポケットに手を突っ込んで棒付きキャンディを探したとき、何も見つからないことに気づいた。そこでようやく、彼はとても大事なことを思い出した。
「Holy shit、綺夢」
--------------------------------------------------------------------------------------
クラスメイトに訊き、担任に訊き、防犯カメラを確認した後、Shnovaが綺夢を連れ去ったことを知り、鷲島は迷い始めた。
ヤンデレ系の女、悪くねえか?
今ごろ綺夢はShnovaに地下室に閉じ込められて、ろくでもないことをされているのかもしれない。
しかも綺夢のことだから、大声で「やめてくれ! やめてくれ!」と叫びながら苦しそうな顔をしているに違いない。でも心の中ではきっと、笑いが止まらないくらい嬉しがっている。
助けに行くべきか?
…………
………………
……………………
まあいい、形だけでも警察に通報するか。




