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ブリザーブドフラワー

作者:なかま
最新エピソード掲載日:2026/05/10
東京・銀座。
美術雑誌の編集者として働く吉野一頼(ひより)は、ある日ひとつの絵と再会する。

それは高校時代、孤独だった冬の日に彼女の人生を変えた一枚の絵だった。

当時、一頼は銀座の画廊で無名画家「久見ルナ」の作品に出会う。
柔らかな陽だまりの中、母親に抱かれる子供を描いたその絵に心を奪われ、一頼は父に相談しながら無理をしてその作品を購入する。

しかし、その直後に予定されていた個展は突然中止。
画家は姿を消した。

それから数年後。

編集者になった一頼は、銀座の姫川画廊で再び“同じ筆致”の絵を目にする。
作家名は「久世鳴海」。

だが、一頼は気づいてしまう。
久世鳴海は、かつての久見ルナ——
そして本名は、水瀬未来(みくる)だと。

名前を変え、顔を隠し、銀座の片隅で静かに絵を描き続ける未来。

そんな彼に対して、一頼は「記事を書かせてほしい」と真っ直ぐ向き合う。
ぶつかり合いながらも、一頼は少しずつ未来の孤独や痛みに触れていく。
未来もまた、一頼のまっすぐさに救われていく。

絵と文章。
違う表現を持つ二人が出会い、互いの傷を知りながら、少しずつ“生き直していく”物語です。
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