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夕焼けを見るたび、あの頃の自分に会いたくなる

作者:ちょこまろ
最終エピソード掲載日:2026/07/16
夕焼けを見ると、たいてい一人のことを思い出す。

けれど本当は、その人だけじゃない。
あのころの私ごと、まとめて胸の奥から戻ってきてしまうのだ。

二十八歳の私は、ある夕方、駅前で見上げた夕焼けをきっかけに、高校時代の恋を思い出す。

放課後の踏切。
並んで押した自転車。
何でもない会話。
夕焼けの中で、まだ未来を信じていた自分。

もう彼に会いたいわけじゃない。
それでも胸が苦しくなるのは、彼の隣にいたころの自分を思い出しているからかもしれない。

戻れない季節と、捨てられない写真。
あの頃の自分を否定せず、今の場所からもう一度歩き出すための、静かな回想の物語。
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