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街角異変調査屋 ー2号店ー  作者: 竹の花
第一部.「1章」
9/16

放課後

棚からぼた餅が落ちてきた?

じゃあそれを食べて思いっきり楽しもう☆

トンネルをくぐって、山道を超え、車をパーキングに停めて、駅に戻った。最初に新幹線に乗ったときに感じたワクワクはもうなく、あまり何もしていないはずなのに、疲労感だけが体に残っていた。

重い足を引きずりつつ2号店の扉を開ける。


「おかえり、鈴木君」


「た、ただいま戻りました。」


相変わらず神崎は鈴木のことを睨み続けていた。結局なんなの…。怖い…。


「おかえりー」


麻績は良くも悪くもいつも通りみたいで安心である。


「…神崎さん、早いですね。何に乗って帰ったんですか?」


「ヘリで送ってもらったんだよ。専属の運転手の人に頼めば乗せて貰えるよ。」


あれ、そうだったのか。なら、なぜ池田はわざわざ時間のかかる方法を選択したのだろうか?鈴木はあとで聞いてみることにした。


「じゃあ、全員そろったし、改めて自己紹介するね。名前は神崎倫太。年齢は20歳くらい。趣味は野鳥観察。得意武器は剣。まぁ、勇者とでも思って…とは言わないけど。よろしく!」


「ぱちぱちぱちー」


「…よろしくお願いします!」


そういえば、麻績の自己紹介はまだである。


「そうそう、そろそろ5月か。異変の減少月だね。今月は穏やかそうで嬉しい。」


「あ、そんなのあったんですか?」


「あれー、鈴木君、あんまりそういうの聞いてませんかー?」


そういうのは、緑塚から聞く予定だったのだろう。

鈴木は、仕事の基本は最初の数日で教わったけど、いろいろイレギュラーがあったから、その後の詳しいことはあまり知らない、と伝えた。


(…。)


「なるほどー、じゃあまだ知らないこともありそうですねー」


「なんか今すぐ知ったほうがいいことあるっけな?」


2人でうーんとした後、麻績が鈴木に振り返ってこう話した。


「おそらく…、今すぐにはないですー、基本的なことは教わってるのでしょー?」


「はい。だいたいは。」


「異変調査免許の更新方法とかはー?」


「聞きました。」


「じゃあ大丈夫かな?その他にもいろいろ聞いていると思うし。」


少し不安だったけど、まぁ大丈夫なのかもしれない。


「連絡先は交換してるのでー、何かあったら伝えましょうかー」


「あ、じゃあ、神崎さんの…連絡先も…。」


「わかった。」


あれ、結構すんなり。めっちゃ見てきて怖いけど、

話せば通じる…。なんか変な人ではないのかな。やっぱり怖いけど。


「じゃあ、僕からも何かあったら伝えるよ。」

「…はい、わかりました。ありがとございます。」

「うん。」


うーん、怖いなぁ。もっと笑ってくれればいいのに。


「じゃあ私はそろそろ帰りますー」

「さようならー。」

「お疲れさまでした。」


麻績さんが滑らかな動作で帰っていく。多分、通勤のときの動きが重いタイプだ。


「さて!鈴木君。」

「はいっ?!」


なになになに!神崎さんがめっちゃわらっ、…笑ってきてる!怖い!!!笑ってとは思ったけどこういうことじゃない!!


「いきなりだけど…、仕事つらくないかい?」


「へ?」


え?


「まぁ、当然の反応だ。まずちょっと説明するね。僕はもともと、2号店に来る予定だったんだよ。緑塚先輩の提案でね。」


神崎はせき止めていたものを吐き出し始めた。


「ただ、異変が手強くて…。時間がかかってね。本当は、君の初仕事のとき…、僕も一緒に行く予定だったんだ。」


「…。」


「その後のは君が一番知っているだろう。君が緑塚さんの最後の後輩だよ。」


神崎はそこまで一気に喋ると、落ち着こうとしたのか、深呼吸してから続けた。


「緑塚先輩が言ってたんだ。新しく後輩が来たんだけど、素直すぎるから、この仕事がつらくならないか心配だって。」


鈴木は、思い返すと緑塚からよく話しかけられたり、質問されたりすることが多かったことに気づいた。

いや、それは自分が話しかけなさすぎたからかもしれないけれど。でも、よくかまってもらっていた。

そうか。そんな風に思われてたか。


「だからさ。大丈夫かなって。」


「…はい!まだ特に、そんな、何か不満に思ったりはないです。」


「本当に?」


彼なりに心配してくれているのだろう。鈴木は嬉しかった。嬉しかったが。…目が怖いんだよなぁ。


「…はい!」


「そうか。」


そういうと、神崎さんは今度はニッコリと笑った。


「…ちなみに、もう一つ聞きたいんだけどさ。僕、ちゃんと笑えてる?」

「へ!?」



何で!?


(何で?)


あ、でも、さっきの笑顔より全然マシだ。


「はい。い、いい笑顔です!」


「そう、ありがとう。」


さっきまでは作り笑顔な感じもあったが、こんどはちゃんと嬉しそうな笑顔に変わった。


「じゃあ、これで最後だけどさ。…黒い奴によろしく。」


(…!)


「…黒い奴って。」


鈴木と黒眼は同じことを思った。この場で話題に出る、黒い奴といったら一つしかない。


「じゃね。また明日。」


そういうと、神崎はさっそうと用意を済ませ、これ以上は何も話すことはないと、扉を空けて出ていった。


「黒い奴。」


(なんだい?…と言いたいところだけど。そうじゃないんだろ。僕も驚いてるよ。)


改めて思ったけどさ。お前は俺の恩師の敵なわけだ。何でこんなに仲良くいるんだろうな?


(知らないよ。でもいいだろ。いろいろ手伝ってあげてるんだから。)


まぁいい。神崎さん、何か分かってそうだったけど、どう思う?


(何となくは気づいたんだろうね。だって僕は敵だろ?)


そうかな。


(あとはよく見てるね。あいつ。指が黒くなってるのに気づいてた。)


そういうことな気がするね。でも神崎さんは悪い人とも、変な人とも思えない。いや、変な人ではあるかもしれないけど。

とにかく、何かやばい力を持っているわけではないだろうし、お前がいるから、僕個人に危害が加わるのを望むわけでもなさそう。


(そうだね。お互い、特に問題はなさそう。)


鈴木は、そろそろ黒眼を追い出す方法を考えようと思った。まぁ、今すぐに気にしてもしょうがないから、いったん忘れよう。そろそろ久しぶりの休暇になるだろうし、メリハリはつけなきゃ。

街角異変調査屋2号店、全員集合!


ということで、これ以上増やすつもりはないです。

キャラ付けわかんないし…。


個人的には鈴木達をごりごり前線に送り込んで

ゴリゴリ戦闘してもらいたいのですが、そうもいかないので、そろそろ休暇パートです。

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