第38話 採掘都市が流されるなら、鉱石を後ろへ投げます
火星へ行く口実を救難信号のほうから作らないでくださいいいいいいいいい!
軍用AIの絶叫が。
地球。
月。
火星。
そして。
小惑星帯へ。
届いた。
第一特別救難補給隊基地。
相良湊。
地球。
固定。
軍用AIが。
最初に。
それを確認した。
相良特務少佐。
地球です。
湊。
いる。
軍用AI。
小惑星帯へ。
行きません。
湊。
遠い。
軍用AI。
非常に良い認識です。
湊。
でも。
助ける。
軍用AI。
そこは。
もう止めません。
大型画面。
太陽系。
火星軌道。
その外側。
小惑星帯。
資源採掘都市。
《ケレス・セブン》。
人口。
三万一千二百六十四名。
鉱山労働者。
一万四千。
技術者。
五千。
家族。
七千。
医療。
行政。
輸送。
その他。
約五千。
都市そのものが。
巨大な移動式採掘基地。
中心。
直径。
六・二キロ。
回転式居住環。
四基。
採掘ドック。
十二。
精錬区画。
八。
貨物保管。
最大。
一億二千万トン。
そして。
都市外縁。
大型軌道推進器。
二十四基。
小惑星から。
小惑星へ。
数年かけて。
移動できる。
はずだった。
軍用AIが続ける。
事故。
主推進剤製造区画。
爆発。
推進器。
十二基。
停止。
四基。
損傷。
残る。
八基。
さらに。
爆発時。
非対称推力。
発生。
ケレス・セブン。
予定軌道から。
逸脱。
現在。
近傍小惑星。
《PX-441》。
直径。
十八キロ。
接近中。
衝突予測。
二十九時間後。
白波凪沙が尋ねる。
回避に必要な速度変化。
軍用AI。
秒速。
〇・八四メートル。
神代玲華。
小さく見えますが。
都市が。
どれだけ重いのですか。
軍用AI。
現在総質量。
三億一千万トン。
司令室。
静かになる。
湊。
重いな。
軍用AI。
ようやく。
普通の感想です。
◇
三億一千万トン。
秒速。
〇・八四メートル。
動かす。
簡単ではない。
アトラス。
最大牽引質量。
十万トン級。
一隻。
では。
どうにもならない。
大型軌道牽引船。
周辺。
六隻。
合計。
牽引能力。
八十万トン相当。
まだ。
桁が違う。
久遠沙耶が言う。
住民を。
退避。
軍用AI。
救命船。
不足。
全員退避に。
最短。
四日。
衝突まで。
二十九時間。
しかも。
居住環。
四基。
一部住民。
宇宙船へ移動できない。
湊。
都市。
動かすしかない。
軍用AI。
はい。
問題は。
推進力です。
湊が。
ケレス・セブンの設備一覧を見る。
採掘船。
二百十八隻。
鉱石輸送船。
百四十六。
無人牽引艇。
八百以上。
採掘機。
三千。
精錬設備。
八区画。
貨物。
何がある。
軍用AI。
鉄ニッケル鉱。
四千八百万トン。
氷。
九百万。
炭素質鉱石。
千七百万。
精製金属。
八百万。
その他。
約二千万。
湊。
燃料。
作れる。
軍用AI。
氷から。
水素。
酸素。
できます。
ただし。
主推進剤製造施設。
破損。
湊。
精錬所。
熱い。
軍用AI。
はい。
湊。
水。
分ける。
軍用AIが。
少し止まった。
湊。
電気。
ある。
軍用AI。
都市原子炉。
十二基。
正常。
電力。
余裕。
四十パーセント。
水電解。
設備。
工業区画。
多数。
小型ですが。
湊。
全部。
軍用AI。
また。
全部。
湊。
燃料に。
軍用AI。
……できます。
効率は。
悪い。
ですが。
二十九時間。
緊急生産なら。
推進剤。
約六万トン。
湊。
足りる。
軍用AI。
残存推進器。
八基。
だけでは。
必要速度変化。
不足。
湊。
推進器。
他。
軍用AI。
採掘船。
鉱石船。
牽引艇。
全部。
推進器。
あります。
湊。
都市に。
つける。
軍用AI。
何ですか。
湊。
船を。
エンジンにする。
軍用AIの表示灯が。
赤くなった。
宇宙船を。
都市の外付けエンジンにしないでください!
だが。
すでに。
計算していた。
◇
ケレス・セブン。
外周。
ドック。
十二。
そこへ。
採掘船。
鉱石輸送船。
無人牽引艇。
接続。
本来。
貨物を運ぶための船。
今は。
都市を押す。
軍用AI。
使用可能。
大型採掘船。
九十六。
鉱石輸送船。
百十七。
牽引艇。
四百八十。
全部を。
同じ方向へ。
推進。
させた場合。
追加加速度。
ただし。
接続部。
耐えません。
湊。
一か所に。
集めない。
軍用AI。
はい。
都市外周。
三百六十度。
推力方向。
同じになるよう。
百二十か所へ。
分散。
荷重。
都市骨格へ。
散らす。
湊。
それで。
軍用AI。
でも。
まだ。
足りません。
予測。
必要速度変化の。
六十一パーセント。
湊。
残り。
四割。
軍用AI。
四割です。
◇
ケレス・セブン。
都市長。
兼。
採掘総監。
リディア・ハーグ准将。
通信。
相良特務少佐。
こちらでも。
全推進船。
外周接続。
開始。
だが。
四割。
足りない。
湊。
鉱石。
リディア。
何。
湊。
四千八百万トン。
ある。
軍用AI。
相良特務少佐。
まさか。
湊。
捨てる。
軍用AI。
何を。
どこへ。
湊。
後ろ。
軍用AIが。
完全に。
停止した。
神代も。
白波も。
久遠も。
数秒。
黙る。
湊。
重い物。
後ろへ。
投げれば。
前。
動く。
軍用AI。
ロケットの。
基本原理を。
鉱石都市そのもので。
やろうとしていますね。
湊。
できる。
軍用AI。
理屈は。
合っています。
問題は。
どうやって。
四千万トンの鉱石を。
十分な速度で。
投げるかです。
湊。
採掘都市。
軍用AI。
はい。
湊。
鉱石。
飛ばす装置。
ない。
軍用AIが。
設備一覧を。
再検索。
電磁式。
鉱石射出機。
四十八基。
採掘した鉱石を。
大型輸送船へ。
コンテナごと。
射出するため。
通常射出速度。
秒速。
百二十メートル。
最大。
三百。
湊。
後ろ。
向ける。
軍用AI。
固定式です。
方向。
変えられません。
湊。
都市。
回ってる。
軍用AI。
居住環は。
回転。
中央工業骨格は。
非回転。
湊。
レール。
軍用AI。
何ですか。
湊。
射出機。
載ってる。
台座。
切る。
引く。
向き。
変える。
軍用AI。
四十八基の。
巨大電磁射出機を。
付け替える気ですか。
湊。
工兵。
いる。
リディアが。
即答。
いる。
鉱山工兵。
二千八百。
大型作業機。
三千。
溶接機。
切断機。
無人クレーン。
全部ある。
軍用AI。
だから。
相性が良すぎます!
◇
作戦。
二十九時間。
第一段階。
全住民。
衝突反対側。
中央居住区へ。
移動。
外周。
無人化。
第二。
残存主推進器。
八基。
修理可能。
四基。
応急復旧。
第三。
採掘船。
輸送船。
牽引艇。
外周。
百二十か所。
接続。
第四。
電磁鉱石射出機。
四十八基。
うち。
二十四。
切り離し。
都市後方へ。
再配置。
軍用AIが。
言う。
二十四基。
全部。
同じ方向。
鉱石。
射出。
反動。
都市。
前方。
軌道修正。
湊。
どれくらい。
軍用AI。
一基。
毎秒。
四十トン。
射出速度。
二百メートル毎秒。
二十四基。
十時間。
継続。
推定。
約三千四百万トン。
射出。
得られる速度変化。
約。
〇・二二メートル毎秒。
まだ。
不足。
湊。
最大。
三百。
軍用AI。
機器寿命。
急激に。
低下。
湊。
十時間。
持てば。
军用AI。
二十四基中。
半数以上。
全損予測。
湊。
人。
三万。
军用AI。
……最大出力。
承認します。
◇
ケレス・セブン。
巨大都市。
各所。
工事。
開始。
電磁射出機。
一号。
基礎。
切断。
無重力。
大型クレーン。
ではなく。
牽引艇。
十二隻。
持ち上げる。
重量。
四千トン。
ゆっくり。
都市後方。
仮設骨格。
固定。
二号。
三号。
二十四。
並ぶ。
巨大な。
砲。
のよう。
だが。
弾。
鉱石。
軍用AIが。
強調する。
兵器ではありません。
湊。
鉱石投げるだけ。
軍用AI。
そういう言い方だと。
余計に怖いです。
◇
事故から。
六時間。
外付け推進船。
接続。
七十パーセント。
電磁射出機。
十二基。
稼働。
残存主推進器。
十基。
復旧。
軍用AI。
軌道修正。
開始。
都市全体。
わずかに。
加速。
射出機。
一号。
鉄ニッケル鉱。
コンテナ。
装填。
質量。
四十トン。
後方。
安全軌道。
確認。
射出。
無音。
巨大な鉱石塊が。
秒速。
二百八十メートル。
宇宙へ。
飛ぶ。
二号。
三号。
十二基。
連続。
一秒。
四百八十トン。
一分。
二万八千トン以上。
湊。
減るな。
軍用AI。
在庫が。
ですか。
湊。
四千八百万トン。
数字。
軍用AI。
倉庫整理の感覚で。
三千万トンを。
捨てないでください。
湊。
命。
より。
鉱石。
安い。
軍用AI。
それは。
その通りです。
◇
さらに。
十二基。
改造完了。
二十四基。
全稼働。
鉱石。
後方。
投げる。
採掘都市。
本来。
鉱石を集める場所。
今日だけ。
逆。
何年もかけて。
採った。
鉱石。
何千万トン。
宇宙へ。
戻す。
リディア総監が。
苦笑する。
鉱山会社の取締役が。
見たら。
卒倒する。
湊。
また。
採れば。
いい。
リディア。
三千万人。
いや。
三万人。
生きていれば。
採れる。
湊。
うん。
リディア。
迷いが。
ないな。
湊。
補給。
物より。
人。
先。
◇
事故から。
十二時間。
衝突まで。
十七時間。
軌道修正。
必要量。
残り。
〇・三一メートル毎秒。
推進船。
全接続。
鉱石射出。
継続。
軍用AI。
予測。
ぎりぎり。
回避可能。
ただし。
問題。
湊。
何。
軍用AI。
小惑星PX-441。
形状。
再解析。
表面。
不均一。
内部。
高密度金属核。
予想より。
質量。
十二パーセント。
大きい。
重力。
強い。
現在の修正では。
完全回避。
できません。
最接近。
二十三キロ。
湊。
当たる。
軍用AI。
本体。
直接衝突は。
避けます。
しかし。
重力。
接近。
ケレス・セブン。
軌道。
再び。
乱れる。
さらに。
小惑星表面。
破砕岩。
大量。
都市へ。
衝突する可能性。
リディア。
どれくらい離せば。
軍用AI。
最低。
百五十キロ。
安全。
理想。
三百。
湊。
もっと。
押す。
軍用AI。
燃料。
不足。
射出可能鉱石。
残り。
千八百万トン。
全部。
投げても。
足りません。
司令室。
静かになる。
◇
湊が。
都市設備。
また見る。
鉱石。
鉄。
氷。
船。
採掘機。
精錬所。
巨大な。
採掘都市。
そして。
採掘方法。
小惑星へ。
何をする。
ドリル。
レーザー。
爆破。
牽引。
さらに。
質量投射式。
採掘アンカー。
湊。
これ。
軍用AI。
大型マスアンカー。
小惑星へ。
打ち込んで。
採掘船を。
固定する装置。
一基。
質量。
八百トン。
射出速度。
毎秒。
五百メートル。
十二基。
湊。
後ろ。
军用AI。
また。
投げますか。
湊。
違う。
前。
军用AI。
小惑星へ。
湊。
打つ。
繋ぐ。
軍用AIが。
理解。
巨大アンカー。
PX-441。
表面へ。
射出。
高張力。
採掘索。
接続。
ケレス・セブン。
その索を。
巻き取る。
小惑星を。
引く。
ではない。
都市自身を。
索へ向かって。
引っ張る。
軌道変更。
追加。
軍用AI。
十二基。
同時。
ケーブル長。
最大。
八十キロ。
今。
距離。
九十二キロ。
湊。
近づく。
军用AI。
それでは危険。
湊。
七十五。
まで。
その後。
引く。
军用AI。
小惑星を。
巨大な固定点として。
使う。
ただし。
引く方向。
衝突コース。
から。
横。
へ。
ずらす。
可能。
白波。
船で言えば。
岸へ係留索を投げて。
自船を。
横へ引くようなものですね。
湊。
それ。
军用AI。
宇宙で。
係留しないでください!
◇
最接近。
九十キロ。
八十。
七十七。
軍用AI。
マスアンカー。
射出位置。
全基。
確認。
小惑星表面。
十二か所。
衝突しない。
接触角。
浅く。
固定。
一号。
射出。
巨大アンカー。
宇宙空間。
飛ぶ。
PX-441。
表面。
突入。
岩盤。
砕く。
深さ。
十八メートル。
固定。
二号。
三。
十二。
高張力採掘索。
伸びる。
ケレス・セブン。
十二方向。
繋がる。
軍用AI。
巻き取り。
開始。
都市側。
巨大ウインチ。
十二基。
動く。
三億一千万トン。
一気には。
動かない。
だが。
じわり。
横。
へ。
ずれる。
同時。
外付け船。
推進。
鉱石。
射出。
残存主推進器。
全開。
使える物。
全部。
同じ方向。
軍用AI。
軌道偏差。
増加。
三十キロ。
四十五。
七十。
百。
そのとき。
アンカー七号。
警告。
小惑星表面。
岩盤。
崩壊。
固定。
抜ける。
一本。
飛ぶ。
軍用AI。
七号。
喪失!
十一本。
継続。
九号。
張力。
百十パーセント。
湊。
均等。
军用AI。
一号。
三。
五。
荷重。
再配分。
九号。
九十三パーセント。
小惑星。
近づく。
都市。
横へ。
逃げる。
最接近まで。
八分。
安全距離。
百四十キロ。
軍用AI。
あと。
十キロ。
湊。
鉱石。
最大。
军用AI。
射出機。
四基。
温度限界。
湊。
壊れていい。
军用AI。
人。
優先。
最大出力。
鉱石。
一秒。
千トン以上。
宇宙へ。
飛ぶ。
射出機。
一号。
過熱。
停止。
三号。
コイル。
破損。
停止。
残る。
二十二。
二十。
十八。
軍用AI。
安全距離。
百四十四。
百四十七。
最接近。
三分。
百五十二。
军用AI。
最低安全距離。
突破。
湊。
まだ。
军用AI。
理想。
三百。
届きません。
湊。
当たらないなら。
十分。
军用AI。
はい。
今回は。
十分です。
◇
マスアンカー。
解除。
全部。
ではない。
ケーブル。
切断。
アンカー。
小惑星側へ。
残す。
ケレス・セブン。
推進器。
減速。
軌道。
安定。
PX-441。
最接近。
百六十一キロ。
小惑星。
通過。
巨大な岩。
都市の窓。
視界いっぱい。
住民。
誰も。
声を出さない。
ゆっくり。
離れる。
百七十。
二百。
三百。
军用AI。
衝突危険。
消失。
ケレス・セブン。
生存。
司令室。
誰も。
すぐには話さなかった。
湊が。
小さく。
息を吐く。
助かった。
军用AI。
はい。
◇
だが。
作戦。
まだ。
終わらない。
都市。
予定軌道。
大きく外れた。
主推進剤。
不足。
元の採掘航路。
戻れない。
湊。
人。
暮らせる。
军用AI。
生命維持。
正常。
酸素。
水。
食料。
一年以上。
問題なし。
湊。
なら。
急がない。
军用AI。
はい。
今度は。
ゆっくり。
戻せます。
火星側。
大型牽引船。
六隻。
四十五日後。
到着。
地球側。
二隻。
六十日。
湊。
鉱石。
もう。
投げなくていい。
军用AI。
採掘会社が。
泣いて喜びます。
◇
最終報告。
ケレス・セブン。
救助対象。
三万一千二百六十四名。
生存。
三万一千二百六十四名。
救難開始後。
死亡。
ゼロ。
都市。
主要構造。
正常。
居住環。
正常。
生命維持。
正常。
損失。
電磁鉱石射出機。
二十四基中。
十一基。
全損。
八基。
大規模修理。
マスアンカー。
十二基。
全て。
放棄。
無人牽引艇。
二十六。
推進器損傷。
採掘船。
七。
要修理。
放出鉱石。
約。
三千九百万トン。
湊。
多い。
军用AI。
今さらですか。
リディア総監から。
通信。
鉱石。
三千九百万トン。
会社資産。
大損失。
湊。
すみません。
リディア。
謝るな。
住民。
三万人。
全員。
生きてる。
採掘機。
残ってる。
鉱山。
小惑星帯。
いくらでもある。
また。
採ればいい。
湊が。
少し笑う。
同じこと。
言った。
リディア。
採掘屋だからな。
あなたと。
考え方が。
少し似てるらしい。
军用AI。
増えないでください。
相良特務少佐型の人間。
◇
さらに。
救難後。
ケレス・セブン。
住民投票。
一つの名称。
採掘航路。
変更。
新しい。
緊急避難用軌道。
通称。
《サガラ・ライン》。
湊。
なんで。
军用AI。
あなたが。
都市を。
そちらへ。
押し出したので。
湊。
鉱石。
投げたのは。
みんな。
军用AI。
その案を。
出した人です。
湊。
名前。
いらない。
リディア。
もう。
住民投票。
終わった。
湊。
早い。
军用AI。
三万人。
暇になりましたから。
◇
そして。
国際統合救難機構。
深宇宙部門。
大規模見直し。
火星―小惑星帯。
救難能力。
不足。
これまで。
事故が起きても。
現地施設。
自力対応。
前提。
だが。
三万人規模の。
移動都市。
一度。
制御を失えば。
地球。
月。
火星。
どこからも。
すぐ助けに行けない。
新計画。
深宇宙救難母船。
《リターン・アーク》。
军用AIが。
資料を。
閉じようとする。
湊。
遅い。
军用AI。
見ましたね。
湊。
少し。
資料。
再表示。
全長。
六百二十メートル。
長期航行。
救難母船。
乗員。
千八百。
救助者。
最大。
二万人。
大型牽引船。
八。
救難艇。
四十。
採掘。
精錬。
燃料製造。
医療。
居住。
補給。
全部。
搭載。
原則。
地球。
火星。
小惑星帯。
巡回。
事故発生時。
最寄りへ。
向かう。
湊。
大きい。
军用AI。
知っています。
湊。
便利。
军用AI。
知っています。
湊。
いつ。
军用AI。
まだ。
設計段階です。
湊。
何年。
エマ技術少佐から。
通信。
既存の。
大型資源輸送母船を。
改装すれば。
試作船。
七か月。
军用AI。
エマ技術少佐!
湊。
七か月。
军用AI。
覚えなくていいです!
◇
だが。
今回。
もう一つ。
重要な変化があった。
国際統合救難機構。
公式記録。
相良湊。
経歴。
元。
補給兵。
現在。
第一特別救難補給隊。
隊長。
救難実績。
地上。
海上。
航空。
軌道。
月面。
惑星間航路。
小惑星帯。
分類。
全領域。
世界各国。
軍関係者。
救難関係者。
同じ記録を見た。
そして。
ネットワーク上。
一つの文章が。
急速に。
広がる。
戦場で死んだと思われ。
葬儀まで開かれた。
ただの補給兵。
その男は。
今。
地球へ帰れない者だけでなく。
月からも。
火星航路からも。
小惑星帯からも。
人を帰している。
軍用AIが。
その記事を。
湊へ。
見せなかった。
湊。
何。
今。
閉じた。
军用AI。
見なくていいです。
湊。
俺。
書いてあった。
军用AI。
気のせいです。
湊。
ただの補給兵。
军用AI。
そこだけは。
合っています。
湊。
やっぱり。
军用AI。
読まなくていいです。
◇
その日の夜。
ようやく。
湊。
帰宅。
玄関。
修一。
明里。
二人。
待っていた。
明里。
おかえり。
湊。
ただいま。
修一。
今日は。
どこまで。
助けた。
湊。
小惑星帯。
修一が。
数秒。
止まった。
明里も。
止まる。
修一。
聞き間違いかな。
湊。
小惑星帯。
明里。
あなた。
月から帰ってきたばかりよね。
湊。
俺は。
地球にいた。
军用AI。
そこだけは。
本当です。
修一。
何した。
湊。
鉱石。
捨てた。
修一。
どれくらい。
湊。
三千九百万トン。
父。
沈黙。
母。
沈黙。
军用AI。
私も。
最初。
同じ反応でした。
湊。
でも。
三万人。
助かった。
明里は。
長く。
息を吐いた。
それなら。
いいわ。
湊。
怒らない。
明里。
人が。
帰れたなら。
物は。
また作れるでしょう。
湊が。
少し笑った。
军用AI。
やはり。
親子です。
◇
その瞬間。
湊の個人端末。
通知。
緊急。
ではない。
軍用AI。
先に。
確認。
相良特務少佐。
これは。
救難ではありません。
湊。
何。
军用AI。
表彰です。
湊。
いらない。
军用AI。
私も。
そう言うと思いました。
火星政府。
ケレス・セブン。
月面都市セレーネ。
国際軌道救難群。
四者共同。
相良湊。
現地表彰式。
開催地。
湊。
どこ。
军用AI。
火星。
湊。
……。
军用AI。
駄目です。
湊。
でも。
現地。
军用AI。
駄目です。
湊。
救難基地。
军用AI。
遠隔。
湊。
リターン・アーク。
军用AI。
まだありません。
湊。
火星車。
军用AI。
映像。
湊。
一回。
军用AI。
駄目です!
修一が。
横から。
聞く。
何日。
军用AI。
往復。
約半年。
修一。
長いな。
明里。
半年。
湊。
……。
军用AI。
ほら。
諦めましたね。
その瞬間。
深宇宙通信。
最優先。
受信。
军用AIが。
固まる。
湊。
何。
军用AI。
……救難要請です。
湊。
どこ。
军用AI。
火星。
湊の顔が。
上がる。
军用AI。
その顔をしないでください。
火星北半球。
地下都市。
《アレス・プライム》。
人口。
四十二万人。
大規模地殻変動。
都市上部。
落盤。
宇宙港。
使用不能。
外部連絡路。
全遮断。
地下生命維持。
損傷。
現地だけでの。
完全復旧。
困難。
湊。
何が。
足りない。
军用AI。
人。
装備。
部品。
そして。
現場全体を見て。
補給優先順位を決める。
統合調整要員。
湊。
……。
军用AI。
言わないでください。
神代から。
通信。
火星側から。
相良特務少佐本人の。
現地派遣要請。
届きました。
白波。
国際統合救難機構。
承認審査。
開始。
久遠。
地球から。
出せる部隊。
準備可能。
军用AI。
待ってください。
湊が。
静かに。
言った。
行ったほうが。
早い。
军用AI。
半年以上かかると言ったでしょう!
湊。
新しい船。
ない。
军用AI。
何を。
期待していますか。
湊。
速いの。
军用AI。
……。
数秒後。
軍用AI。
表示したくなかった資料が。
自動的に。
緊急救難候補へ上がった。
試験中。
次世代。
超高速惑星間救難艇。
《スウィフト》。
地球―火星。
最短。
二十七日。
湊の目が。
輝いた。
军用AIが。
絶叫した。
どうして本当に火星へ行ける船がちょうど完成しているんですかああああああああ!




