第33話 宇宙船は補給物資ではありません
とうとう地球だけでは足りず、宇宙の救難装備まで借りようとしないでくださいいいいいいいいい!
軍用AIの絶叫は。
第一特別救難補給隊基地。
空中救難母機アルカディア。
各国救難司令部。
そして。
高度四百二十キロメートル。
国際軌道研究ステーション。
《ヘリオス》。
そこまで届いた。
ヘリオス船内。
乗員四十八名。
研究者二十一名。
宇宙軍要員十九名。
民間技術者八名。
全員が。
通信を聞いた。
一人の宇宙飛行士が。
小さく呟く。
相良湊。
地上の帰還者か。
別の隊員が答える。
空母を救難船にした人。
違う。
列車で橋を造った人だ。
火山島九万人も。
空飛ぶ基地も。
宇宙飛行士たちは。
少し安心した。
そこへ。
軍用AIの通信が入る。
安心しないでください。
本人は。
まだ何もしていません。
地上。
第一特別救難補給隊基地。
相良湊は。
大型画面へ表示された。
宇宙装備一覧を見ていた。
軌道救難艇。
四機。
宇宙ステーション補給船。
三隻。
大型軌道輸送船。
一隻。
湊が尋ねる。
今。
全部。
使えるの。
軍用AIが即答する。
聞かなくていいです。
神代玲華が。
隣で画面を見る。
軌道救難艇四機。
三機稼働。
一機整備中。
補給船。
二隻。
ヘリオスへ接続中。
一隻。
地上。
大型軌道輸送船。
《オルフェウス》。
高度五百十キロ。
物資輸送任務中。
湊。
近い。
軍用AI。
宇宙では。
九十キロの高度差を。
近いと言い切れません。
湊。
でも。
同じ地球の周り。
軍用AI。
雑です。
そのとき。
警報。
国際統合救難機構。
軌道部門。
最高優先度。
神代の表情が変わる。
何。
軍用AIが。
数秒。
黙る。
湊。
救難。
軍用AI。
はい。
ヘリオス。
大型デブリ群と。
衝突予測。
湊。
いつ。
軍用AI。
第一衝突。
四十七分後。
第二。
一時間十二分後。
病室ではない。
基地司令室が。
静かになった。
◇
原因。
三日前。
廃棄された旧軍事衛星。
推進剤タンク。
破裂。
本体。
数百個へ分裂。
その一部が。
別の小型衛星と衝突。
さらに。
数千個規模へ。
破片化。
通常なら。
ヘリオス。
軌道変更。
回避。
だが。
地上との通信障害。
姿勢制御系。
一部故障。
そして。
最悪の問題。
ヘリオスに接続中だった。
補給船一号。
推進器故障。
補給船二号。
自動分離装置。
不具合。
二隻が。
ステーションへ。
つながったまま。
軌道変更能力を。
大幅に落としていた。
軍用AIが表示する。
第一デブリ群。
最大破片。
推定一・八トン。
相対速度。
秒速十一キロ。
直撃。
致命的。
ヘリオス乗員。
四十八名。
全員退避に必要な救命艇。
定員。
三十六。
十二名分。
不足。
湊が尋ねる。
救難艇。
三機。
一機。
十二名。
ちょうど三十六。
既存救命艇。
三十六。
合計。
七十二。
足りる。
軍用AI。
救難艇三機が。
ヘリオスへ到達するまで。
最短。
五十六分。
第一衝突。
四十五分後。
間に合わない。
湊が。
大型軌道輸送船を見る。
オルフェウス。
軍用AI。
軌道変更。
最短接近。
三十四分。
ただし。
大型貨物船です。
救難船ではありません。
湊。
人。
乗る場所。
軍用AI。
通常乗員。
八名。
貨物区画。
与圧なし。
湊。
補給物資。
何を運んでる。
軍用AIが確認。
大型居住モジュール。
二基。
月面基地用。
一基。
最大収容。
二十四名。
湊の目が止まる。
軍用AIも。
同時に気づいた。
やめてください。
湊。
二基。
四十八人。
軍用AI。
月面基地用の居住区画です。
湊。
空気。
ある。
軍用AI。
起動すれば。
あります。
湊。
人。
入れる。
軍用AI。
入れます。
湊。
じゃあ。
軍用AI。
貨物を。
救命艇にしないでください!
でも。
軍用AIは。
もう計算を始めていた。
◇
大型軌道輸送船。
《オルフェウス》。
全長。
百六十メートル。
貨物搭載量。
六百トン。
現在。
月面基地建設物資。
三百八十トン。
輸送中。
その中央貨物区画。
円筒形。
大型居住モジュール。
二基。
それぞれ。
長さ二十二メートル。
直径九メートル。
本来。
月面へ着陸後。
居住区として使用。
気密。
生命維持。
酸素。
水。
簡易医療。
すべて搭載。
湊が言う。
人が住めるなら。
一時的に。
四十八人入れる。
軍用AI。
理論上。
可能。
ただし。
オルフェウスから。
ヘリオスへ。
直接接続できません。
接続規格が違います。
湊。
近づける。
軍用AI。
近づけます。
湊。
人を。
宇宙服で。
渡す。
神代が首を横に振る。
四十八名全員。
船外移動。
時間が足りません。
湊。
補給船。
軍用AI。
何ですか。
湊。
二隻。
ヘリオスに。
つながってる。
軍用AIが。
嫌な予感。
補給船の接続部。
ヘリオス規格。
オルフェウス側。
貨物用接続アーム。
規格違い。
でも。
軍用AIは。
途中で止まった。
大型居住モジュール。
月面で。
他モジュールと接続するため。
多規格変換ハブ。
一基。
積載。
湊が少し笑う。
ある。
軍用AI。
ありました。
湊。
それを。
補給船に。
軍用AI。
つなぐ。
湊。
補給船を。
廊下に。
軍用AI。
宇宙船を。
通路として使わないでください!
白波が。
少し笑う。
地上でも。
船を橋にしましたね。
軍用AI。
宇宙まで同じことをしないでください!
◇
時間。
第一衝突まで。
三十九分。
オルフェウス。
軌道変更。
開始。
本来。
月面輸送用。
急激な軌道変更。
想定外。
推進剤。
消費。
増大。
軍用AI。
オルフェウス。
主推進器。
出力。
百十二パーセント。
安全規定。
上限。
百十。
湊。
二パーセント。
軍用AI。
宇宙で。
二パーセントを。
軽く言わないでください。
軌道運用責任者が。
通信へ入る。
相良特務少佐。
百十二パーセント。
三分以内なら。
許容できます。
やる。
軍用AI。
正式承認。
確認。
オルフェウス。
加速。
軌道。
下げる。
地球。
青。
その縁。
ヘリオス。
見えてくる。
距離。
八十キロ。
四十。
二十。
第一衝突まで。
二十二分。
救難艇。
まだ。
三十キロ以上。
湊。
オルフェウス。
先。
軍用AI。
はい。
◇
ヘリオス。
内部。
乗員。
全員。
宇宙服。
着用。
研究データ。
放棄。
私物。
放棄。
生命維持に必要な物だけ。
搬送。
ヘリオス船長。
アレクサンドル・レイ中佐。
地上へ通信。
相良特務少佐。
全員。
退避準備完了。
ただ。
研究区画に。
一人。
残っている。
湊。
誰。
レイ。
技術者。
マヤ・ローレンス。
姿勢制御系を。
手動復旧中。
湊。
なんで。
レイ。
軌道を。
数百メートルでも。
ずらせれば。
第一デブリ群の。
中心から外せる。
湊。
帰ってこいって。
言って。
レイ。
本人が。
拒否。
通信。
切り替わる。
マヤ。
女性。
三十代。
宇宙服。
額。
汗。
相良特務少佐。
あと六分。
姿勢制御。
一系統だけ。
戻せる。
それで。
皆の生存率が。
上がる。
湊。
あなたも。
帰る。
マヤ。
間に合わないかもしれない。
湊。
間に合わせるために。
やってる。
マヤ。
でも。
湊。
最後の一人まで。
帰還させる。
通信。
一瞬。
静か。
マヤが。
小さく笑う。
それ。
本当に言うんだ。
湊。
部隊の旗に。
書いてある。
軍用AI。
相良特務少佐が。
一番守らない標語でもあります。
湊。
今それ言う。
マヤ。
分かった。
五分。
終わったら。
戻る。
湊。
絶対。
マヤ。
努力する。
軍用AI。
絶対にしてください。
◇
オルフェウス。
ヘリオス。
距離。
二百メートル。
直接接触。
不可。
デブリ。
微細。
周囲。
多数。
オルフェウス。
貨物アーム。
伸長。
先端。
多規格変換ハブ。
宇宙空間。
ゆっくり。
補給船二号。
船尾接続口へ。
近づく。
軍用AI。
相対速度。
〇・〇三メートル。
角度差。
一・二度。
補正。
接触。
ロック。
一か所。
二。
三。
接続。
オルフェウス。
多規格変換ハブ。
補給船二号。
ヘリオス。
一本の。
長い。
即席通路。
軍用AIが呟く。
本当に。
宇宙船を廊下にしました。
湊。
使える。
軍用AI。
使えます。
それが悔しいです。
気圧。
調整。
補給船二号。
すでに。
与圧。
オルフェウス側。
変換ハブ。
与圧。
大型居住モジュール一号。
起動。
酸素。
正常。
二号。
起動。
生命維持。
正常。
軍用AI。
退避経路。
開通。
レイ中佐。
全員。
オルフェウスへ。
移動開始。
◇
四十八人。
通路。
一人ずつ。
ではない。
二列。
走る。
補給船。
狭い。
宇宙服。
荷物。
邪魔。
捨てる。
必要なのは。
人。
第一組。
十二人。
第二。
十四。
第三。
十。
オルフェウス。
居住モジュール。
収容。
三十六。
残る。
十二。
軍用AI。
第一デブリ群。
到達。
八分。
湊。
マヤ。
レイ。
まだ。
姿勢制御区画。
湊。
戻れって。
軍用AI。
通信。
マヤ。
聞こえてる。
あと。
二十秒。
軍用AI。
二十秒で。
生存率は。
ほとんど変わりません。
マヤ。
あと。
十。
五。
姿勢制御。
一系統。
オンライン。
ヘリオス。
微小推力。
軌道。
変化。
軍用AIが。
即座に再計算。
第一デブリ群。
中心線。
ヘリオスから。
七百八十メートル。
外れる。
直撃予測。
大型破片。
三。
から。
一。
マヤ。
ほら。
意味あった。
軍用AI。
ありました。
だから今すぐ走ってください!
マヤ。
走ってる!
残る。
十一人。
十。
九。
マヤ。
補給船へ。
到達。
第一デブリ群。
四分。
軍用AI。
オルフェウス。
離脱準備。
湊。
全員。
乗るまで。
切るな。
軍用AI。
当然です。
◇
残り。
五人。
四。
三。
二。
レイ中佐。
最後。
通路。
確認。
誰もいない。
ヘリオス。
生体反応。
ゼロ。
レイ。
オルフェウスへ。
移動。
ハッチ。
閉鎖。
軍用AI。
四十八名。
全員。
オルフェウス。
収容。
湊。
離れろ。
軍用AI。
接続解除。
しかし。
警告。
補給船二号。
分離装置。
応答なし。
湊。
最初から。
壊れてた。
軍用AI。
はい!
オルフェウス。
つながったままです!
第一デブリ群。
到達。
二分十秒。
補給船二号。
ヘリオスへ。
固定。
オルフェウス。
その補給船へ。
接続。
このまま。
逃げられない。
湊。
切る。
軍用AI。
どこを。
湊。
補給船。
真ん中。
軍用AI。
宇宙船を。
切断するのですか。
湊。
人。
もう乗ってない。
軍用AIが。
構造図。
開く。
補給船二号。
貨物区画。
無人。
中央。
非与圧。
骨格。
四本。
そこだけ。
切れば。
前部。
ヘリオス側へ残る。
後部。
オルフェウス側。
回収可能。
軌道上作業用レーザー。
ある。
オルフェウス。
外部整備アーム。
二基。
高出力切断レーザー。
湊。
やれ。
軍用AI。
補給船を。
宇宙空間で。
半分にします。
湊。
壊れてる。
軍用AI。
それでも。
一隻です!
第一デブリ。
一分三十二秒。
軍用AI。
切断開始。
レーザー。
骨格。
一。
二。
三。
最後。
四本目。
補給船。
きしむ。
オルフェウス。
微推力。
引く。
切断部。
離れる。
補給船前半。
ヘリオス側。
残る。
後半。
オルフェウス側。
軍用AI。
分離。
成功!
湊。
離脱。
オルフェウス。
推進器。
最大。
大型居住モジュール。
二基。
四十八名。
乗員。
八名。
合計。
五十六名。
すべて。
生きている。
第一デブリ。
三十八秒。
距離。
二キロ。
一。
オルフェウス。
ヘリオスから。
離れる。
その瞬間。
最初の破片。
ステーション。
太陽電池翼へ。
直撃。
巨大な翼。
砕ける。
二発目。
研究区画。
貫通。
空気。
噴出。
三発目。
補給船一号。
直撃。
船体。
回転。
ヘリオス。
電力。
急低下。
姿勢。
崩れる。
だが。
もう。
誰もいない。
オルフェウス。
五十六人。
全員。
無事。
◇
軍用AIが。
確認。
ヘリオス乗員。
四十八。
救助。
四十八。
オルフェウス乗員。
八。
無事。
死亡者。
ゼロ。
第一衝突。
回避。
第二デブリ群。
四十分後。
湊。
オルフェウス。
逃げ切れる。
軍用AI。
はい。
現在軌道。
交差しません。
湊。
よかった。
レイ中佐。
通信。
相良特務少佐。
ありがとう。
湊。
まだ。
帰ってない。
レイ。
何。
湊。
地上まで。
帰る。
軍用AIが。
少し嫌な予感。
大型居住モジュール。
救命艇ではありません。
湊。
分かってる。
軍用AI。
地上へ。
そのまま降ろそうとしないでください。
湊。
無理なの。
軍用AI。
当然です!
再突入機能。
ありません。
救難艇。
三機。
到着。
各十二名。
三十六名。
残る。
十二。
オルフェウス。
通常帰還カプセル。
八名。
乗員用。
使うと。
オルフェウス乗員。
帰れない。
湊。
補給船。
三号。
軍用AI。
地上。
湊。
打ち上げ。
軍用AI。
最短。
三時間十二分。
救難艇。
三十六。
補給船。
定員。
十六。
合計。
五十二。
乗員合わせて。
五十六。
四人。
足りない。
湊。
オルフェウス。
帰還カプセル。
八。
軍用AI。
使えます。
つまり。
全員。
帰還可能。
湊。
じゃあ。
それで。
軍用AI。
今度は。
普通です。
湊。
珍しい。
軍用AI。
あなたが。
普通を珍しがらないでください。
◇
三時間後。
地上。
軌道救難センター。
救難艇三機。
大気圏。
再突入。
一機目。
海上。
着水。
十二名。
二機目。
十二。
三。
十二。
補給船三号。
十六名。
帰還カプセル。
四名のオルフェウス乗員。
計。
五十六名。
全員。
地上。
帰還。
ヘリオス。
四十八名。
死亡。
ゼロ。
行方不明。
ゼロ。
湊は。
大型画面。
最後の一人。
マヤ・ローレンスが。
海上救難船へ。
乗り移るのを見る。
軍用AI。
全員。
帰りました。
湊。
うん。
軍用AI。
本当に。
最後の一人まで。
帰還。
完了。
湊は。
少し笑う。
旗。
変えなくてよかったな。
軍用AI。
変える予定はありません。
◇
だが。
作戦報告。
損失。
国際軌道研究ステーション。
ヘリオス。
重大損傷。
無人化。
補給船一号。
大破。
二号。
船体分断。
湊。
二号。
後ろ半分。
回収した。
軍用AI。
はい。
オルフェウスへ。
まだ接続されています。
湊。
前半。
軍用AI。
ヘリオス側。
残存。
湊。
つなげば。
軍用AI。
相良特務少佐。
何を考えていますか。
湊。
直る。
軍用AI。
補給船を。
前後で。
再接続しようとしないでください!
エマ技術少佐。
通信。
理論上。
軌道工廠なら。
修理可能です。
軍用AI。
エマ技術少佐!
湊。
もったいない。
軍用AI。
宇宙まで。
もったいない精神を持ってこないでください!
◇
翌日。
国際統合救難機構。
軌道部門。
緊急会議。
議題。
今回の救難成功。
問題点。
救命艇。
不足。
異規格接続。
軌道上救難拠点。
なし。
大型輸送船。
救命用途。
未想定。
そして。
新規提案。
常設。
軌道救難補給基地。
湊が。
画面を見る。
軍用AIが。
先に言う。
見なくていいです。
湊。
でも。
名前。
軍用AI。
読みません。
資料。
開く。
《オービタル・リターン・ステーション》。
通称。
ORS。
地球低軌道。
常設。
救難艇。
十二機。
補給船。
六隻。
医療区画。
百二十床。
緊急避難。
五百名。
軌道作業機。
大型無人牽引艇。
デブリ除去装備。
燃料。
酸素。
水。
各種接続規格。
全部。
一か所へ。
湊。
便利。
軍用AI。
そうでしょうね。
さらに。
建設予定地。
旧ヘリオス軌道。
既存設備。
一部。
再利用。
軍用AIが。
さらに嫌そうな声。
初代運用部隊。
国際統合救難機構。
軌道救難群。
補給計画。
第一特別救難補給隊。
湊。
うち。
軍用AI。
はい。
あなたは。
宇宙へ行きません。
湊。
まだ。
軍用AI。
まだ。
と言わないでください。
湊。
でも。
補給するなら。
現物。
一回。
見たほうが。
軍用AI。
見なくていいです。
湊。
どんな倉庫。
軍用AI。
宇宙にある。
普通の倉庫です。
湊。
普通。
軍用AI。
普通です。
その瞬間。
新しい資料。
軌道救難基地。
次期装備候補。
超大型無人軌道牽引船。
《アトラス》。
全長。
二百四十メートル。
大型推進器。
八基。
本来用途。
小惑星資源輸送。
最大牽引質量。
十万トン級。
湊の目が。
止まった。
軍用AIが。
資料を閉じる。
湊。
今の。
軍用AI。
見間違いです。
湊。
大きかった。
軍用AI。
見間違いです。
湊。
十万トン。
軍用AI。
聞こえません。
湊。
何を。
引っ張れる。
軍用AI。
聞こえません!
湊は。
少し考えた。
宇宙ステーション。
丸ごと。
動かせる。
軍用AIの表示灯が。
真っ赤になった。
相良特務少佐。
湊。
壊れた。
ヘリオス。
軍用AI。
やめてください。
湊。
アトラスで。
軍用AI。
やめてください。
湊。
引っ張って。
軍用AI。
やめてください!
湊。
修理場所まで。
軍用AIの絶叫が。
地上。
空。
海。
そして。
宇宙軌道上へ。
再び響き渡った。
今度は宇宙ステーションそのものを拾って帰ろうとしないでくださいいいいいいいいい!




