↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺から始める、《与える》だけの無双伝 ~えぇ、与えていただけですよ?でも実は……知らないうちに守られていました!!♪!!?~  作者: わっぱるぅ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
150/155

第百四十三話 残る、決意

一 フィリアの、選択

 《空舞の翼》の、発明から——数日後。

 フィリアが——アルクを、訪ねてきた。少し、改まった、様子で。


「アルク殿」フィリアは言った。「実は——ご相談が」


「なんだ?」アルクは言った。

「わたくしは——元々、知の国ミネルヴァの、使節として。アステリアの、調査に、来た、身です」フィリアは言った。「本来なら——もっと早くに、帰国して。直接、王に報告を、する、ところ、ですわ」


「ああ——そうだったな」アルクは言った。「もう、ずいぶん、長く、いてくれてる」

「ですが——」フィリアは言った。少し、迷ってから。「わたくし——もう少し、ここに。いえ——できれば、ずっと、ここに、いたいのです」


「ずっと?」アルクは言った。

「ええ」フィリアは言った。「アステリアには

——学ぶことが、尽きません。リィナという、最高の、研究仲間も、いる。それに——」


 フィリアが、少し、頬を、染めた。


「ここは——温かい」フィリアは言った。「知識だけでは、ない。心が、ある。わたくし——知の国にいた頃は。本ばかり、読んで。人と、深く、関わることが、なかった。でも——ここで。ネッサさんや、子供たちと、過ごして。初めて——『居場所』というものを、知りました」


二 橋渡し

「だから——提案が、ありますの」フィリアは言った。「わたくしを——アステリアと、知の国を、繋ぐ。常駐の、研究連絡官に、して、いただけませんか」


「研究連絡官?」アルクは言った。


「ええ」フィリアは言った。「わたくしは——アステリアに、留まり。研究を、続け、知の国の、知識を、アステリアに、もたらします。同時に——アステリアの、知見を、知の国へ。時々、帰国して、報告も、する。——二つの国を、繋ぐ、架け橋に、なりたいのです」


「それは——いい考えだな」アルクは言った。「アステリアにとっても、知の国にとっても、得になる。フィリア殿が、いてくれたら——心強い」


「では——!」フィリアが、目を、輝かせた。

「ああ」アルクは言った。「ようこそ、アステリアへ。——正式に、仲間だ、フィリア殿」

「ありがとう、ございます——!」フィリアが、頭を、下げた。「あ——でも。知の国の、王の、許可も、要りますわね。——相談して、みます」


 後日。


 知の国の、王は——快く、承諾した。むしろ——

「アステリアとの、橋渡しを、フィリアに、任せられるなら、これ以上の、人選は、ない」と、喜んだ。


 こうして——フィリアは。

 アステリアと、知の国を、繋ぐ、常駐の、研究連絡官として。正式に——アステリアの、一員に、なった。


「リィナ!」フィリアが、リィナに、報告した。「わたくし——ずっと、ここに、いられることに、なりましたわ!」

「そう、ですか」リィナは言った。クールに。だが

——その口元は、緩んでいた。「なら——研究、はかどりますね。これから——よろしく、お願いします」


「ええ——!」フィリアが、笑った。「こちらこそ!」

 二人の、研究者の、コンビが——正式に、アステリアに、根付いた。


三 武器の、発明

 フィリアが、常駐に、なって——発明の、工房は。ますます、活気づいた。


 ある日。ガレオが——工房を、訪ねてきた。


「リィナさん、フィリアさん」ガレオは言った。「相談が、あって。——防衛隊の、武器のことで」

「武器?」リィナが、言った。

「ネブロスの、魔獣は——硬い」ガレオは言った。

「普通の、剣や、槍じゃ——なかなか、通らない。隊員たちが、苦戦してる。アルクさんたちのような

——特別な、力が、ない、隊員でも。魔獣と、戦える、武器が——欲しいんだ」


「なるほど」リィナが、言った。「一般の、隊員でも、魔獣に、対抗できる、武器——」

「面白い、課題ですわ」フィリアが、言った。「ネブロスの、魔獣は——澱みを、まとっている。なら

——澱みを、断つ、力を、武器に、宿せれば」


 その時。


「アルクさんの、《創生》と」ガレオが、言った。

「ミズチ族の、清める力を、組み合わせたら、どうだ?」

「清める力——」リィナが、はっと、した。「そうか。ミズチ族の、水を、清める力を。武器に、宿せば——澱みを、断てる」


四 浄めの、刃

 アルクと、ミズチ族の、ナミ、リィナ、フィリア、ドルムが——協力した。

「浄められた、聖水を——核に」リィナが、言った。「武器に、宿す。アルクさんの《創生》で、刃を、創り。ナミさんの、清める力を、込める」


「やってみる」ナミが、言った。


 アルクが——《創生》で、剣を、創る。ナミが

——その刃に、水を清める力を、込める。ドルムが

——細工を、施す。リィナと、フィリアが——理論で、支える。


 そして——完成した。


「《浄めの、(きよめのやいば)》」リィナが、名付けた。

 淡く、青く、輝く——美しい、剣。澱みを、断つ、力を、宿した、刃。


「試して、みてください」フィリアが、言った。

 ちょうど——町の、外れに、小さな、ネブロスの魔獣が、現れた。


 防衛隊の、一般隊員が——《浄めの刃》を、手に、立ち向かった。

 今まで——硬い体表に、阻まれて、苦戦していた、相手。


 だが——《浄めの刃》は。魔獣の、澱みを、断ち、その体表を——斬り裂いた。

「斬れた——!」隊員が、驚いた。「特別な、力が、なくても——魔獣を、斬れる!」

「やった——!」ガレオが、喜んだ。「これで——隊員、みんなが。魔獣と、戦える!」


「素晴らしいですわ——!」フィリアが、言った。「これは——アステリアの、防衛力を。飛躍的に、高めますわ!」

「武器の、発明か」アルクは、感心した。「みんなの、力で——一般の、隊員でも、魔獣と、戦える、武器が、できた」


五 防具も

「武器が、できたなら——」ドルムが、腕を、まくった。「防具も、作るぞ! 俺の、職人の、腕の、見せどころだ!」


 ドルムたちが——コダマ族の、丈夫な、樹皮繊維と。ミズチ族の、水を、弾く、技術と。ウィンドラ族の、軽い、羽根を、組み合わせた。

 そして——アルクの《創生》と、アルファの、付与で、強化。


「《守りの、軽鎧(まもりのけいがい)》」ドルムが、名付けた。


 軽くて、丈夫で——澱みを、弾く、鎧。

「これを、着れば——」ガレオが、試着して、言った。「魔獣の、攻撃でも。多少は——耐えられる。それでいて——軽い。動きやすい!」


「武器と、防具——」ライナが、筆頭武官として、言った。「これで、防衛隊の、装備が、整った。一般の、隊員でも。魔獣と、互角に、戦える。——アステリアの、守りは、また一段、強くなった」


「発明って——すごいですね!」ネッサが、言った。「みんなの、知恵と、力が、合わさると。こんな、すごいものが、できるなんて!」

「ああ」アルクは、笑った。「一人の、力じゃ、ない。みんなの、縁が——形に、なってる」


六 影の、報せ

 武器と、防具が、整い——アステリアの、守りが、厚くなった、頃。

 ライナの、隠密部隊が——初めての、仕事を、果たした。


 シエルが——空からの、偵察で。何かを、見つけ、報告に、来た。

「ライナさん」シエルは言った。「南の、街道に

——不審な、一団が。商人を、装っているけど。動きが——おかしい。アステリアの、周りを、探っているみたい」


「間者か」ライナは言った。


「ミズチ族の、隊員も——水辺から、確認しました」シエルは言った。「彼らは——夜になると、町の、防衛の、配置を、調べている。明らかに——偵察、目的です」


「どこの、間者だ?」アルクが、言った。


「それを——突き止めます」ライナは言った。「隠密部隊で。気づかれぬよう——逆に、彼らを、見張る。そして——正体を、暴く」


 ライナの、隠密部隊が——動いた。


 ウィンドラ族が、空から。ミズチ族が、水辺から。コダマ族が、森から。多種族の、目が——間者を、密かに、追った。


 そして——数日後。


 ライナが——アルクに、報告した。

「正体が——わかった」ライナは言った。「あの、間者たちは——どこかの、国の、手の者では、ない」


「じゃあ——?」アルクは言った。


「もっと——厄介な、相手だ」ライナは言った。表情が、硬かった。「彼らは——澱みに、侵された、人間だ。ネブロスの、影響を、受けた——『澱みの、信徒』とでも、言うべき、者たち」


「澱みの——信徒?」アルクは、息を、呑んだ。


「ああ」ライナは言った。「地底の、古き王の——気配に、引き寄せられ。澱みに、心を、侵された、人間。彼らは——アステリアを、探り。古き王の、目覚めの、手助けを、しようとしている、らしい」


 場に——緊張が、走った。


「古き王の——信徒が。もう——動き始めているのか」アルクは、つぶやいた。

「ああ」ライナは言った。「隠密部隊が、なければ

——気づかなかった。正面からは、見えない、影の、脅威。——これから、こういう、敵が、増えるかもしれない」


「隠密部隊を、創って——正解だったな」アルクは言った。「ライナ、お前の、おかげだ」

「いや」ライナは言った。「シエルたち——隊員の、おかげだ。多種族の、目が、あったから。気づけた」


「で——どうする?」アルクは言った。「その、信徒たちを」

「捕らえる」ライナは言った。「だが——傷つけずに。彼らも——澱みに、心を、侵された、被害者だ。捕らえて——アルク、お前の《還元》で。澱みを、浄化できれば。正気に、戻せるかもしれない」


「澱みを、浄化して——救う、か」アルクは言った。「お前らしい、考えだな、ライナ」

「……人の、痛みを、引き受けて、守る」ライナは言った。「それが——俺の、ギフトだ。彼らも——救えるなら、救いたい」


 ライナの、胸元の、ギフトが——また、わずかに、輝いた。


 影の、脅威。古き王の、信徒。

 だが——アステリアには。隠密部隊と、ライナという、影の守りが、あった。


 そして——その、ライナは。敵すら、救おうとする、心を、持っていた。


 覚醒へと——また一歩。

「よし」アルクは言った。「ライナ、作戦は、お前に、任せる。——みんなで、対処しよう。影の、脅威にも」


「ああ」ライナは、頷いた。「任せろ」


 星の国の、守りは——空に、影に、発明に。

 多方面へと——広がっていった。


 そして——地底の、古き王の、影が。少しずつ

——アステリアに、忍び寄り始めていた。

お読みいただき、ありがとうございます。

ご評価⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️、リアクション、ブックマーク頂けますと執筆の励みになります。

どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。