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底辺から始める、《与える》だけの無双伝 ~えぇ、与えていただけですよ?でも実は……知らないうちに守られていました!!♪!!?~  作者: わっぱるぅ
第二章

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こぼれ話【恋模様】── 描かれなかった、ある日

ヴィナとネッサ ── ある日の見つめ合い


ふと、二人の視線が合った。

どちらからともなく、ふっと笑う。

「……同じこと考えてましたね」

「たぶんな」

何を考えていたかは、言わなくてもわかる。

好きな人が、同じだから。

それでも憎めないのが、この二人でした。



ヴィナとネッサ ── ある日の夜空


「ヴィナさん。星、きれいですね」

「ああ」

「あの人にも、見せたいですね」

「……お前は、ほんとうに素直だな」

「ヴィナさんが、素直じゃなさすぎるんです」

「……かもしれん」

夜空の下、二人の恋は、静かに続いていく。



ヴィナとネッサ ── ある日の宣戦布告


「ヴィナさん、今日のごはん、あたしが作ります」

「珍しいな」

「胃袋、掴んでおこうかと思って!」

ヴィナは、ふっと笑った。

「なるほど。それは……手強いな」

「でしょう?」

台所から漂う湯気の中で、二人の攻防は、今日も平和です。



ヴィナとネッサ ── ある日の朝


「ヴィナさん、おはようございます!」

「……朝から元気だな」

「好きな人がいると、毎日楽しいので!」

ヴィナは、コーヒーを一口飲んで、ぽつり。

「……その気持ちは、わからなくもない」

「あっ、今、認めましたね!?」

「……忘れろ」



ヴィナとネッサ ── ある日の張り合い


「あたし、今日で連続十日、早起きしました!」

「それがどうした」

「えらいでしょう? アピールです、アピール!」

ヴィナは涼しい顔で言った。

「あたしは、毎日夜明け前に起きている」

「……ずるい! それ、ずるいです!」

勝負にすらならなかった。



ヴィナとネッサ ── ある日の相談


「ヴィナさんって、恋のライバルなのに、なんで相談しちゃうんだろ」

ネッサが、頬杖をついて言った。

「あたしに聞くな」

「でも、いちばん話しやすいんですよね」

ヴィナは、少し困った顔をした。

「……あたしも、だ」

つい、認めてしまった。




ヴィナとネッサ ── ある日の鏡の前


「ヴィナさん、この服、変じゃないですか?」

「似合っている」

「即答! ちゃんと見てます?」

ヴィナは、ちゃんと振り返って、もう一度言った。

「……本当に、似合っている」

ネッサは、顔を赤くした。

「そ、そういうの、ずるいですよ……」




ヴィナとネッサ ── ある日のため息


二人そろって、同時にため息をついた。

「「はぁ……」」

顔を見合わせて、噴き出す。

「同じタイミングでしたね」

「……考えてることが、同じなんだろう」

「ですね」

恋する乙女は、時々、同じ顔になる。

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