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底辺から始める、《与える》だけの無双伝 ~えぇ、与えていただけですよ?でも実は……知らないうちに守られていました!!♪!!?~  作者: わっぱるぅ
第二章

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こぼれ話【恋模様】── 描かれなかった、ある日

【恋模様】 ヴィナとネッサ ── ある日の雨宿り


軒下で、二人は雨をやり過ごしていた。

「ねえ、ヴィナさん。恋って、どんな感じですか」

「……知らん」

「絶対、知ってるでしょ」

ヴィナは答えない。ただ、雨を見ている。

その横顔が、いつもより少しやわらかいことに、ネッサは気づいていた。


---


【恋模様】ヴィナとネッサ ── ある日のお菓子


ネッサが焼いた素朴なお菓子を、ヴィナに差し出した。

「味見してください」

ヴィナは一口食べて、ふと言った。

「……あの人も、甘いものが好きだな」

「あっ。それ、あたしも知ってます!」

二人は顔を見合わせて、少しだけ、複雑に笑った。

好きな人の情報を、つい共有してしまう。


---


【恋模様】ヴィナとネッサ ── ある日のライバル宣言


「ヴィナさん。あたし、負けませんから」

「……急にどうした」

「なんとなく、宣言したくなって!」

ヴィナは、ふっと笑った。

「いいだろう。あたしも、退くつもりはない」

「じゃあ、正々堂々ですね!」

「ああ。正々堂々だ」

——不思議と、爽やかな空気だった。


---


【恋模様】ヴィナとネッサ ── ある日の髪結い


「ヴィナさん、髪、結んであげます」

「……自分でできる」

「いいから、いいから」

ネッサの手が、ヴィナの銀髪を丁寧に編んでいく。

「……悪くないな」

「でしょう?」

戦う者同士。でも、こんな穏やかな時間もあるのです。


---


【恋模様】 ヴィナとネッサ ── ある日の本音


「ねえ、ヴィナさん。正直に聞いていいですか」

「なんだ」

「あたしのこと、邪魔だと思ったこと、あります?」

ヴィナは、はっきり首を振った。

「一度もない」

「……よかった」

「お前がいると、賑やかで……悪くない」

不器用な優しさに、ネッサは少し泣きそうになった。


---


【恋模様】ヴィナとネッサ ── ある日の約束


「もし、どっちかが選ばれたら」

ネッサが言った。

「選ばれなかった方は、ちゃんと祝福しましょうね」

ヴィナは、静かに頷いた。

「……ああ。約束する」

「指切りです!」

女騎士の小指に、そっと小指が絡む。

二人の関係は、恋敵である前に、たしかに友でした。


この関係の心地よさは、引き続き本編で。

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