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224:覚悟と決意を○○者

ヤンデレ警報発令

「っ!!? リークさん!!?」



「愚弟!! 余計なこと言うんじゃねぇぞ!! 今のコイツの立場と状況見れば、どんな心境での判断なのかはわかんだろ!!!」



「気にしないでいいよチーザー。私は気にしないから」



「んなわけあるか!! お前自分のか・・・・・お・・・?」



「目の前で寝とられて正直助けたいよりも殺してやりたい気持ちのほうが強いからむしろここで負けてあのデカブツ殺せない方がストレスだし、そのまま怒りに身を任せて被害無視して全部壊しちゃいそうだからむしろ助けるよりも殺すことを優先してね。アールに関しては大丈夫だよ。だってアールだもん私のことは誰よりも知ってるし誰よりも愛してくれてるんだから。だから殺したとしてもアールは私のことを愛してくれる。望むなら私はアールにこの命を捧げてもいいんだよ。望むなら世界を敵に回すのだって構わないし、泥を食べて生きることだってしてあげる。それにアールの肉が飛び散ったなら私は細胞の一つ残らずに食べてあげるんだよ。カニバリズムじゃないけどアールを食べることでずっと一緒になるって考えると最高じゃない。逆に私の肉を望むなら腕でも胸でもお尻でも肉を削ぎ落としてアールに食べさせてあげるの。私の体をたくさん味わってもらってアールの一部になれるなんて幸せすぎて達しそう。ううん考えただけでもイケるんだよ。他にも心臓を望むなら心臓だって挙げられる。ドナーだろうと捕食用だろうとアールが望むことなら私の全部をアールに上げられるからね。私はこんなにもアールを愛しているんだから。だからこそアールだって私のことを愛してくれているんだよ。私のことを知った上でずっと一緒にいるんだもんもう愛がなかったら一緒になんていないでしょ?だからアールと私の立場が違っても同じ選択をしてくれるの。だって私がそれを望んでるからね。自分のせいで大敗してアールが死ぬなら自分の命なんて些細なものなんだよ。そうなるなら生きているアールに私を殺して生きて欲しいと心の底から願っているんだもん。アールも同じ気持ちなんだよ。アールは間違いなく私を殺してくれる。最愛の人に殺されるなんて幸せ以外の何者でもないんだよ。なんでわかるか教えてあげようか?私はアールと生まれてからずっと一緒だったんだもん。生まれた病院も同じだし、幼馴染で私の初恋の相手なんだよ。全部知ってるんだよ。考えも思考も趣味も生活習慣だって全部把握してる。呼ばれたら一分以内に下僕のようにアールの所に行くのだって私には出来るんだよ。アールが貧乳を望むなら胸を削ぎ落としてもいいし、挿されたいなら医療技術でもオカルトでも使って生やしても構わないと本気で思ってるんだよ。私の命はアールと一緒に生きてきたの。だから私とアールはもう運命共同体といっても過言じゃないの。だから今この時だって同じなんだよ?助けるために戦力を割いて負けたら、それこそアールに合わせる顔がない。今は私がこの戦いの指揮をしている。有象無象だろうと負けて滅びたらアールは絶対に泣いちゃうの。私が泣かせるのはいいけど、それ以外の外的要因でアールが泣く姿を、ましてや間巨人に泣かされるのとか想像するだけで世界を全部殺してしまいたいの。だから助けるよりも殺すことを最優先するの。わかった?わかったって言いなさい?はいもしくはYESでもいいよ。聞いてなかったは通じないからね?音声拡散して全員に聞こえるように言ってるし音声入力で掲示板にも拡散してるから知らない人はいないはずだもん。わかったかな?返事してね。ちなみに殺すにしてもアール傷つけて殺すのは私以外許さないから狙うのは胸元以外にしなさいね。それか私が直接アールもろともを殺すから道を開けてね。別に殺しても構わないけども他の奴が殺したら戦いが終わったら仮想ここでも現実むこうでも殺す・・・とアールが怒るから自分の立場っていうものを体中に教えてあげるからそのつもりでね。じゃぁ再開しようか全員間巨人は何が何でも絶対に殺せ。アールを殺したい奴は覚悟して殺しなさい以上」



「いや怖ぇよ!!? てめぇそっちの気はあると思ってたけどそこまでヤベェのは想像以上よっ!!? 待って本気で怖いからそのハイライト消えた目を今すぐ止めてください本気で泣くぞお前!!?」



全くわかってないなぁチーザーちゃん。私はね? そうするって決めたんだからそうなるんだよ? 何度も言うけど既にこの間巨人は絶対に殺す。アールも殺すかもしれないけどそれは許容。私が殺すのは至高。うん。何も問題ないよね。



「おら気合入れろ『Jrリューヤ』!! あの野郎助けるためにお前もその命を燃やして戦うぞ!!」



『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!』



「チーザー?」



「マジで命の危機感じるから全力だぜおい!! 助けないと死ぬからお前ら死ぬ気で戦うぞオラァァ!!!!」




「それに誰ひとり今の指示を素直に受ける気なんてなさそうだぜ指揮官様よぉ!! 今の演説マジで死の恐怖を埋め込まれたから余計によぉ!! マジで!!!」



「皆さん気合入れますよ!!! 明日を無事に過ごすために全力で!!!」



「オラァ!!! 人一人助けられないで自分なんて救えるかよォォォ!!!!」



「みんなで勝つんです!!! 絶対に!!!」



みんなの声がさっきよりも力強くなっている。疲労だってあるはずなのに、咆哮による精神ダメージだって乗り越えたといっても皆無じゃないのに。皆の顔には闘志が未だ、ううん。さっきよりも力強く宿っている。



「ハン! 残念だったな! 他の誰かに言われたら諦めただろうが、他の誰でもねぇ!! リークの口から言わせちゃならねぇ言葉を言わせたんだ。全員気合入れなおすだろうよ!!」



「皆・・・」



「うん。誰だって今の聞いて『助けなくてもいいんだね?』って思える人はないと思う。師匠ごと倒す=死って僕の中でも回答出てきたもん・・・・リーク姉ちゃん本当に怖い・・・」



「そうだぜリークさん!! 絶対助けるって誓ったんだ!!助けねぇとな!!!」



皆顔色いいけど悪いなんて面白い現象起きてるね。自分がそうしたっていう自覚はあるからイジリはしないけども面白い状態ではあるね。スクショ撮っておこうっと。後でアールに見せてあげるんだ。





「フンヌゥゥ!!! 私が!! 戻った!!! 心配かけたな皆!!! そしてリークくん!! 君の命を削る悲鳴のような声!! 私が絶対にそんな未来を作らせはしない!!! これがその思い!! ファンタジアフォース!!スマァァッシュ!!!!!」



ニコニーコが再び戦線に復帰した。『ゲルゲナート』の攻撃を抑えていた『Jrリュージ』に変わり、再び腕の付け根目掛けて連続して拳を叩き込んでいく。片腕を抑える必要が無くなったことで同じくこちらの片手が空いた。



と言うか命を削る悲鳴って。別に普通よ普通。ちょっと怒ってるけど別にHP削ってないし。もう完全に怒りが体中から溢れてる状態ではあるけど。



「『Jrリューヤ』!!!」



『GYAAAAAAAAAAAA!!!!!』



『オォオオオォオオ!!!!!』



「させませんよ!!『不滅の愛撃』フルパワーブレイク・連打!!!」



迫り来る腕をエールが次々と殴り飛ばしていく。それだけじゃない。のけぞった腕を魔術師組が拘束していく。



何度も破られた拘束だけど、今まで以上に固く強い拘束だった。何重にもなる拘束魔術が一本の腕に集中して抑えられた。



そしてついに、鈎爪が『ゲルゲナート』の胸元に突き刺さった。



『オオォオオオ!!!!!!??』



「リィィィィクッ!!! そのまま中にいるアールの入った球体引きずり出すからお前がそんなかからアールの体引きずり出してやれ!!!」



肉を割く音と共に、さらに奥へと侵入する鈎爪。このまま掻き出すことができれば助けられそう。ダメージとしても充分行ける。アールを助けるための行為だからこれはノーカンにしてあげよう、むしろプラスポイント高いよ。



「っ!! 『Jrリューヤ』!! それだ!! それを引きずり出せ!!!」



肉を裂く竜の鉤爪が何かを捉えた動きをした。体内に入り込んでいたアールを掴んだみたいだ。突き刺した腕がズルズルと胸から抜かれていく。激しく抵抗する間巨人だけど、私のも含めて拘束系の魔術師による拘束と戦士系ジョブの押さえ込みでそれも虚しく終わる。



「見えてきたね。チーザーあと少しだからよろしくね」



さっき見えた球体の輪郭が姿を見せ、その奥に眠るのは囚われの王子様。やっぱり助けられるなら助けたいと思うのは人間の性だよね。うん。速攻助けてこの間巨人殺そう。とっておきも準備できてるし行けるでしょう。



「じゃぁあと少しだ!! リーク準備しなっ!!」



「っ!!? ちーちゃん急いで離れて!! 上から何かくる!!! みんなも離れて!! 急いでぇぇ!!!」



「んなこと出来るかよミー!! ここまで引きずり出したんだぜ!!?」



「お願いちーちゃん!! 『第六感』がすごい警告だしてるの!! 今すぐ離れないと後戻り出来なくなる!! 壊滅する可能性だってあるんだよ!!!」



「チィィイイイ!!!!!『Jrリューヤ』!!!」



ミーの警告を受けて全員が行っていた全ての動作をやめて『ゲルゲナート』から距離をとった。あと少しで球体は完全に外へ出てくるのに、それを止めさせてまで距離をとったのはミーのもつ『AS:第六感』の信憑性の高さからだった。



『第六感』は文字通りNTとかサイキック的な感覚で何かを察するスキル。ミーは現スキル保持者の中で『第六感』のレベルがカンストしており、さらに他の危機察知スキルと広範囲系スキルで固められている彼女がそういうのだ。間違いなく離れないと壊滅レベルの被害を受ける。



全員が苦い顔をしながら距離をとり、拘束から解放されたゲルゲナートが膝を着いた直後だった。



「アハハハ!!! 助太刀参上!!! 月光流奥義『恋爪レオ』!!!!」



『オオオオオオオオォォォォオオオオ!!!!!?!?!?!』



遥か上空から落ちてきた一人の人物がゲルゲナートの肉体に三本の爪痕を刻み込んだ。それだけじゃない。そのうち一本は胸元中央の球体をズタズタに引き裂いていた。そこから流れているのは巨人の体液、そして、明らかに巨人の体液ではない色の綺麗な赤い血だった。



もう少しで助けられたのに、その希望が目の前で崩れ去った。



「さっすが天才の僕!!! デカ物だろうとなんだろうと相手じゃないね!!!」



元凶だったのは身長160cmほどの小柄な剣士だった。そして確かに今見たのは『恋爪レオ』だった。でも、そんなことどうでもいいと思える程の感情が私の中に溢れていた。



「貴様っ!! なにしやがる!!!」



「うわっ!!? 何さ!!? 苦戦してたから助けてあげたのに!!?」



近くにいたゴリラが詰め寄り胸ぐらを掴み上げた。激怒というか憤怒というか、多分今までで一番顔を真っ赤にして怒ってる。対する私は・・・



「ザッケンナ!!! お前は今邪魔をしたんだよ!! 助けられたはずの奴を殺してなぁ!!!!」



「な・・・何言ってるのさ!! あんな怪物に取り込まれた時点で普通に”死んでる”でしょ!!? それに時代人なら”生き返る”じゃん!!?」



「お前ぇぇ!!!!!」



「儚い・・・幻想だったなぁ・・・」



怒る気力も浮かばなかった。目の前にご馳走をチラつかせられて、匂いを存分に嗅いだあとにくる唐突な満足感のように。怒りが沸いてこなかった。



「リークさん・・!!!」



「・・・・大丈夫だよルーク・・・うん・・・私は・・・大丈夫だから・・・」



うん。落ち着いた。大丈夫。そもそも最初からそういう覚悟はしてたんだから。それが少しだけ。ほんの少しだけ”助けられたかも”しれないだけ。それに考え方次第ではいま来た奴を戦力に盛り込めば勝てる確率はあがる。勝つためには諦めたほうが早かったのは確かなんだだから大丈夫。このあと泉に行けばアールは蘇るしもしかしたらすぐにここに来て一気に勝機が来るかもしれないんだ。だから大丈夫。だって・・・覚悟はしてたじゃない私。殺すとか殺されてもいとか自分でも考えていたんだし問題ない。それに考え方を変えたら大きな一撃を今たたき込めたんだから・・・。




顔を上げたら周りの皆が心配そうな、そして驚くような表情だった。そして頬を伝う水滴を感じた。あぁ、私泣いてるんだ。でも悲しいとも感じない。やっぱり覚悟は決めてたからかな。



「総員!! 倒すことだけに・・・・っ!! じゅ゛う゛じゅ゛う゛す゛る゛っ゛!!!」



言葉が重く感じた。涙を流しながら叫ぶのは思っていた以上に辛い。けど思考ははっきりしてる。



「クソガッァア!!!!!『Jrリューヤ』 絶対にこの巨人殺すぞ!!!!!!!」



『GYAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!』



「くそっ!!!」



「アルトりす!! 一旦落ち着け!! マー坊も!!!」



「畜生・・!!! おいお前!! 責任とれや!! こっちの指示に従ってあのデカブツを殺すぞ!!!」



ゴリラと一緒に掴みかかっていたアルトりす始めとするプレイヤー達も仲間たちに宥められながら敵意を今向けるべき正しい相手へと向け直した。



「な・・・なんで僕が悪いことしたみたいになってるのさ!!? 助けてあげただけじゃん!!」



元凶のガキはというと何が起きたか、なんで自分が責められているのか分かっていなかった。掲示板見てない奴なのか、はたまたNPCなのか。まぁこの戦いが終わったら全部吐き出させてやるのは今決めた。



「お願い・・・今は黙っていただけますか・・・そうじゃないと、私たちは貴方を殺してしまいそうなんです・・!!! 貴方がどこの誰であろうともね・・・!!!!」



エールが涙を流しながらも力強く睨みつける顔が見えた。人一倍この戦いに気合を入れていたから余計に悔しいんだよね。



『オオオオオ・・・・オオオォオオォオォ・・・・oooooo・・・・』



「っ!!? 姐さん方!! 『ゲルゲナート』の様子が変です!!」



間巨人が切り裂かれてもがき苦しんでいたと思えば、自分の体中を掻き毟り、自分で傷を増やしていった。自分の血を周囲に撒き散らすように、肉片をばら撒きながら空に向かって雄叫びをあげていた。



ゆっくりとその声色を、何とも言えない物に変えていきながら。なんて言い表せばいいのか分からない。強いて言うなら、聞いていると感情が消えていく感覚。一体何をするつもりかわからないけど、何もさせない。



「見たら分かんだよ!! んなことは!! 何もさせねぇ瞬殺すr『Woooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!』



―――殺したな?



「「「「「「「「「っっ!!?」」」」」」」」」



―――殺したな?

―――殺したな?

―――殺したな?

―――殺したな?



―――俺を・・・殺したな?



「ち・・・ちが・・私は・・・・・・私たちは・・・!!」



―――殺したな。俺を・・・殺したな。助けてくれると、信じていたのに。裏切ったな。



「あ・・・ああ・・・・あああぁぁぁあああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



聞こえてきたのは恨みと絶望、そして怒りのような悲しみを含んだ最愛の人(アール)の声だった。


助けられてばかりじゃいたくない皆が決意を新たにした瞬間に全部台無しにする助っ人参上。『あれこんな奴どっかにいなかった?』と思った皆さん。多分想像の通りです。


そして全員の心に隙が出来た瞬間を逃さず、アールの怨念が戦う彼らの頭に響きます。しかもゲルゲナートのそれよりも遥かに凶悪なものです。詳細については次回の前書くらいで紹介します。



感想いただけると私の糧になります。よければお願いしますm(_)m

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >目の前で寝とられて正直助け隊よりも 助けたいよりも(かと) >だってアールだもん私のことは誰よりもしてるし誰よりも愛してくれてるんだから。 誰よりも知ってるし(かと) >他にも心臓を…
[良い点] (リーク長台詞後) ?「この間30秒足らずである!!驚(ごばぁ (実際何秒かは置いといて)なんて人がいたとかなんとか (自分のためにも)早く助けるぞ! そんでもってアールは今まで以上に尊…
[一言] えぇぇ…だれぇ…何となくわかるような気もせんでもないけど… 取り敢えず滅多刺しで^^ 注意報警告=ただの警報
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