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221:最低最悪の展開と・・・

バビロニア視聴中ですが、ついにシドゥリさんとキングゥの例のシーンになってしまったのです。


文面で見るのも辛かったけど、映像で見るとホントに辛い。

あとラフムマジキモ怖い



リークが生み出していた『ブラッドホールチェーン』による拘束が破られた瞬間。『ゲルゲナート』は再び雄叫びをあげた。



自分の胸元をわざと見せつけるように大きく広げ、取り込んでいる最中の最も強いと感じた時代人。つまりアールの姿を見せつけるようにしながら。



『ゲルゲナート』は自分の体内に取り込んだアールという人間の記憶を覗いた。そして先程からそこまで強くない時代人たちを食らっていくことで、更にアールについて知った。



それにより時代人にとって、この世界にとってこの生命体を見せつけることは何よりの絶望になると知ったのだ。



先ほど甘んじて攻撃を受けていたのは防御するよりも、早くこの時代人の記憶を取り込んだほうがより食いやすくなると判断したからだった。



その効果は絶大だった。記憶の中で自分がすぐに使えると思った技を受けて尚立ち上がる時代人にこれを見せただけで、絡みつくチェーンは力を失い簡単に壊せたのだ。



他の生物にもこれが通じると確信した『ゲルゲナート』はまわりに見せつけるように胸を大きく開き、声だけでこの様子を浮かべられるように咆哮をあげた。





――――◇――――




意識が浮上する。それは自分が生まれたのだとゲルゲナートが理解した瞬間だった。生まれた場所は暗いどこか。目の前には怯える命が多数あった。お腹が減ったのでその命を食べた。



血を、肉を食らったことでゲルゲナートは全てを思い出した。今度こそ、今度こそ自分は蘇るのだと。自分ではない何かになるために生み出されたゲルゲナートは、以前生まれる前に、自我を持つ前に殺された記憶を持つ。



その時はたった二人の人間にしてやられたが、今度はそうはいかない。完全に生まれたゲルゲナートは何かを復活させるために人を喰うべく行動を開始した。



よくわからないがここにいると命がくる。それでいいから今はとりあえず食べておこう。ゲルゲナートはやってくる肉をひたすら食べた。



そんな日々が続く中、静かだった暗闇に明かりが出来た。ゲルゲナートはそれがなんなのかわからなかったが、もしかしてそこに行けば命があるのだと思い移動を始めた。



すると思ったとおりだった。数人の人間が言い争いをしていた。勿論ゲルゲナートにそんなことは関係ない。食うために声を上げた。



手始めに、近場の奴から喰おうとしたのだが、なぜか全員が動けた。そしてあっという間に一人だけ残り、皆逃げてしまった。




まぁいい。まずは一人食べればいい。動くなら捕まえて食べようと決めた。残った奴と戦うことにしたのだが、相手が強すぎた。



防戦一方。以前自身を葬った奴に似ていると考えたゲルゲナートは上を見上げ僅かに見えた光、命があると思われる方に行こうと戦いをやめ、上に登り始めた。



しかし戦っていたアールと言われていた人間はしつこかった。どれだけ登っても登っても地面に叩き落とされ、喰おうとしても食えない。



空腹と疲労が襲い掛かりこのまま為すすべもなく死んでしまうのかと考えた。だが、そんなのはもうごめんだった。二度と死にたくない。



命を喰うことで強くなるゲルゲナートに芽生えた初めての感情。死への恐怖。それから逃げるために、ゲルゲナートは腹を満たすためだけに硬い岩盤を食うことを決意した。



不味い。こんなに不味い物を食いたくないと願うものの、死なないためには仕方が無かった。



食い進める中でも、自分を殺そうとする人間は攻撃の手を緩めない。それでも、背を向けてでも逃げるように岩を、土を、食い続けた。全ては死なないために。



そんなとき、後ろの人間の攻撃が止んだ。振り返るゲルゲナートはその光景に目を疑った。そこいいたのは見知らぬ誰か。しかし、その誰かがアールと呼ばれていた時代人を無力化していたのだ。



「この男を喰え、ゲルゲナートよ。それでお前は更に強さを得る」



「テメェ!! 何者だっ!! 俺たちになにしやがった!?」



『ヨヨヨ!!』



「知る必要はない。ここでお前は死ぬのだから」



ゲルゲナートは難しい言葉はわからない。だが今がチャンスだということは理解できた。



腕を伸ばし、無力化していた誰か共々捕まえた。暴れずに微弱に震えていたアールという人間だが、そんな震えなどもうどうでもよかった。



「クソッ!! ディア!! 俺の中で眠れ!! 死ぬよりましだ!! 早く!!」



『ヨヨ!!?』



「我らが神よ・・・この命アナタ様の糧となること・・・光栄に思います」



そしてゲルゲナートは二人の人間を喰った。今まで食った命とは比べ物にならないくらい美味だった。



特にアールと呼ばれた人間の味は格別だった。同時にこの強さを得ることで強くなれると確信したゲルゲナートはすぐに消化せずに、アールの記憶と力を吸収することを選んだ。



生まれてからずっとカラだった胸の奥にあるその場所にアールの体を移し、自分の体に接続していく。



それでも尚抗おうと声を上げているのが少し煩かったから、生まれた時、最初に食った人に似た奴の血を送り込んで黙らせた。



そうしてゆっくりとその全てを取り込み始めたのだ。



そして今。その一部がようやく取り込めた。奥義と呼ばれていた奇妙な攻撃。ひとつだけだが自分でも使えそうだったから、記憶の通りに見よう見真似で使ってみたのだが使えた。



そして、記憶の中にあった女。立ち上がった女にとって、このアールという奴は大切な奴だと知ったから、見せつけてやった。





――――◇――――





これで残っている命を全部食べれば更に強くなれる。胸で吸収中の奴ももっと早く飲み込める。



ゲルゲナートはまず初めに今無力化したばかりの命を食うことにした。また動き始めて捕まると面倒だと思ったからだ。



握りつぶして血を啜り、肉を食う。そう決めたゲルゲナートはリークへ向けて腕を伸ばした。



「・・・・・・うん。殺そう『ブラッドホールファング』」



『オオオオオォオォオォ!!!?!?!』



足に走る激痛。感じたことのない痛みがゲルゲナートを襲った。自分の足を食いちぎられるような痛み。ゲルゲナートは痛みから逃げようと後退した。



痛みを与えていた何かは無くなったが、未だに残る痛みに驚きを隠せなかった。



「うん。殺す。私のアールを目の前でNTRとか糞すぎるゴミすぎる腸煮えたぎるほど死にたくなるだから殺す。人のもの奪った挙句に見せつけてくるとか死にたいっていてるようなものよね運うん殺す絶対に殺す絶望させて殺す。その前に私のアールを奪い返してから殺す。奪え返してアールのこと見せつけてから全身ぐちゃぐちゃにしてミキサーにかけて殺す。ゴブリンに食わせて狼に食わせてスライムに食わせてその肉片がこの世界から消えるまでぐちゃぐちゃにしてから殺す。血の一滴すら奪ってから苦しめて殺す。この世界で生きていることを後悔させてから殺す。生まれてきたことが罪なんだって魂に刻み込んでから殺す。

木のウロに埋め込んで殺す。溺死させて殺す。焼死させて殺す。圧死させて殺す。窒素を肺にぶち込んで殺す。身体を灰にして殺す。上空に転移させてから転落死で殺す。壁に埋め込んで殺す。体液を全部蒸発させて殺す。心臓から体温を奪って凍死させて殺す。感電死させて殺す。

体中のエネルギーを全て奪ってから飢餓させて殺す。身体を溶かして死ぬ恐怖を味あわせながら殺す。身体を腐らせて殺す。血を全部抜いて殺す。一枚ずつ肉を生きたまま引き裂いて最後に臓器を剥いで殺す。生きたまま心臓を引き抜いて殺す。目だけを焼いて失明させてから恐れを魂に刻み込ませてから殺す。骨だけを全部引き抜いて目の前で全部へし折ってから臓器を一つずつ潰して殺す。眼球から脳を引き抜いて殺す。

私が思いつく全てを実行してお前を殺してやるぞ『ゲルゲナート』ォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゲルゲナートは一つだけ失敗をした。ここでこの失敗をしなければ結末は変わっていたかもしれない。



確かなのは、彼女の逆鱗に触れたことだった。


リークにとっての悪夢は目の前でアールをNTRされること。


まぁ悪夢=恐怖=憤怒=殺意という謎の方式を持っているリークさん。怖いもの無しかよ・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] SANチェック失敗からの殺人癖かよ......
[一言] ゲルゲナート「(゜д゜)」周りのプレイヤー「(゜д゜)」読者「(゜д゜)」僕「(゜д゜)(ºДº)」
[一言] 速攻魔法、発動!!『狂戦士の魂《バーサーカー・ソウル》』ッ!!
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