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ブランニージュ

作者:つっちーfrom千葉
 二大強国の一つ、グリパニアによる南部領地への侵攻によって、理不尽な大戦が引き起こされる。この進撃の矢面に立たされた小都市ハノンは、南部最大の要害であるアイムール要塞の防衛にすべての兵力をそそぐ。しかし、南部の多くの都市を植民地として保有している帝国エメリアは、この暴挙をなぜか静観している。
 南郡に住む多くの人々は、これまでの平和な日常を奪われるのでは、という不安や恐怖により、正気を保つことができず、その精神に異常をきたすようになる。その劣悪な状況においても、祖国の危機を救おうと、多くの南部領民や傭兵たちが激戦地となるアイムール要塞に馳せ参じる。

 その最中に、幼少期からのすべての記憶を失い、広大な魔境の森を一人彷徨う、正体の知れぬひとりの傭兵がいた。この男は敵将暗殺作戦の生き残りだが、元々の所属と命ぜられたはずの本来の目的を見失っていた。大陸最大規模を誇る死の森において、生き残るために残忍な殺し合いを続ける中で、ふとした出会いから、苦境にあえぐ南軍に傭兵のひとりとして参加することに。素性すら知れぬ彼の参戦は、グリパニア絶対優位といわれていたこの大戦に、大きな歪みをもたらすことになる。

 激しい戦闘の舞台と化した死の森において、明日の食糧を求めながら、何とか正気を保とうとする人々の姿を見、敵軍や盗賊たちとの激しい斬り合いの日々の中で、ケークという男の怪奇な半生は、少しずつ蘇ることになる。彼を取り巻く多彩な人物の動向は、この戦争の本来あるべき結末を、少しずつ変えようとしていた。

 数百年間にわたり、先例のないような栄華を誇りながら、時代の趨勢の中で衰え、破滅への道をすすむ超大国エメリアの存亡。権力の乗っ取りを計る悪党たちは、いったい何を根拠に未来を予言しているのか。そして、ブランニージュと呼ばれる正体不明の秘法を奪い合う、すべての時間、すべての国家、あらゆる階層に属する人間たちの物語。

 記憶と予言 戦争と平和 人生の意味 宗教と無神論 差別と復讐 などがテーマになっています。

2020年4月30日 第一章第二節が完結。第三節は連作短編のような形式になります。
2020年9月 1日 第一節その7~9までを加筆修正しました。
第一章 グリパニアの侵攻
プロローグ その1
2018/04/23 02:00
プロローグ その2
2022/03/30 16:20
プロローグ その3
2022/04/26 20:42
プロローグ その4A
2022/06/03 17:11
プロローグ その5
2018/04/23 02:00
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