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第8章 挟の挑戦と再びの共闘

商店街の夜風が心地よく吹くある夕方。

蛮鶴挟は、意を決して米の働く「グローバル・フード・カフェ」の前に立っていた。


「……入るしかないな」

深呼吸して店の扉を押すと、米の笑顔がぱっと目に入る。


「挟くん! どうしたの?」

「……話がある」

挟はぎこちなくも真剣に告げた。



バックヤードで、二人きりになった瞬間。

挟は手に抱えた箱を差し出す。

「これ……新作ハンバーガーだ。全部俺が考えた」


米は驚いた顔で箱を覗き込む。中には、色鮮やかで工夫の詰まったハンバーガーが並んでいた。

「……すごい。挟くん、こんなに頑張ったんだ」


「……俺は、お前と一緒にやりたい。ライバルじゃなくて、もう一度共闘したいんだ」

挟の目は真っ直ぐで、迷いはなかった。


米はその目をじっと見つめる。

胸の中で、迷いや不安が揺れる。

だが、次の瞬間、微笑みを浮かべて言った。

「……わかった。じゃあ、一緒に頑張ろう」



二人は再び、力を合わせることになった。

米は蓮の店での経験を活かし、接客や盛り付けをさらに洗練させる。

挟は自分のハンバーガーを改良し、二人のアイデアを融合させて「和洋ハイブリッドバーガー」を完成させた。


商店街のイベント当日。

二人の屋台は、以前よりさらに人々の注目を集める。

「幼なじみコンビ、最強!」

「どっちも食べたくなる~!」


行列に対応しながら、二人は自然と笑顔で声を掛け合う。

「こっちの具、ちょっと追加する?」

「うん、そっちのソースも入れよう」


忙しさの中で息がぴったり合う感覚――

幼い頃、秘密基地で遊んでいたあの頃の感覚を、二人は久しぶりに思い出していた。



夜。

祭りの後片付けを終えた二人は、商店街の中央に立ち、提灯の灯りを眺めた。


「……やっぱり、一緒にやると楽しいな」

挟の言葉に、米は小さく頷く。

「うん。私もそう思う」


遠くで花火が上がり、夜空に大きな光の花を咲かせる。

幼なじみ二人の関係は、ライバルとしての緊張も、三角関係の不安も越えて、再び強くつながっていた。


そして、二人の笑顔には、新たな未来への期待が溢れていた。

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