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第7章 米の決断と挟の試練

翌日、米は決意を胸に、自宅の暖簾をくぐり抜けた後、蓮の店「グローバル・フード・カフェ」に足を運んでいた。


「……挟くんには悪いけど、これも私の夢だから」

胸の奥で小さな緊張と期待が交錯する。


店内は白とウッドを基調にした洗練された空間。スタッフの動きはスムーズで、挨拶ひとつにも気を配っている。

蓮が迎えに現れ、にこやかに微笑む。

「さぁ、米。まずは基本の接客と盛り付けを覚えてもらうぞ」


初日は緊張で手が震え、箸やおにぎりの型が思うように扱えない。

「大丈夫か?」

蓮の優しい声が耳に届くが、米の胸の奥には、挟への思いがちらついていた。



一方、挟は店の厨房で悶々としていた。

「米、俺から離れちゃうのか……」

父親のアドバイスも、今日は耳に入らない。

「俺はハンバーガーだけじゃ駄目なんだ。もっと、俺にしかできないことを見せなきゃ」


挟は自分の腕に火を入れる覚悟を決め、夜遅くまで新作ハンバーガーの試作に没頭した。

汗と煙にまみれながら、心の中で何度も米の笑顔を思い出す。



数日後、商店街では再び人々の注目が集まっていた。

蓮の店に立つ米の姿は堂々としており、接客もテキパキ。

それを遠くから見守る挟の目は、複雑な光を帯びる。


(……俺も、負けてられない)


試作した新作バーガーを手に、挟は決意する。

「俺は、米と一緒にこの街で夢を叶えるんだ」


そして挟は、米に直接会って自分の気持ちと成果を示すことを決意する。

だが、その道は簡単ではない――

蓮という強力なライバルが立ちはだかり、二人の間の距離は日に日に広がっているのだから。


夜空の商店街に、屋台の灯りが揺れる。

米と挟――幼なじみの二人の試練は、まだ始まったばかりだった。


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