表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/11

第5章 ライバル登場!?二人の関係に波乱が…

夏祭りでの大成功から数日後。

挟と米の屋台は商店街で話題となり、二人の名前が少しずつ広がっていた。


「挟くんと米ちゃんのコンビ、ほんと最高だったよ!」

「今度はお店でも食べたいなぁ」


そんな声を聞くたびに、二人は少し誇らしく、そしてくすぐったい気持ちになった。



だが、その空気を揺さぶる存在が現れる。

商店街に、新しい飲食店がオープンするという噂が流れたのだ。

その名も―― 「グローバル・フード・カフェ」。


海外仕込みのシェフが腕を振るう、多国籍料理の店。

おしゃれな外観とSNS映えするメニューで、オープン前から若者の注目を集めていた。


「へぇ……すごいな。うちのハンバーガー、太刀打ちできるかな」

挟は少し不安げに呟いた。

「私のおにぎりなんて、もっと地味に見えちゃうかも」

米も眉を下げる。


そんな二人の前に、颯爽と現れたのが――

その新店の責任者であり、挟の幼なじみでもある 神宮寺じんぐうじ れん だった。


「やぁ、挟。久しぶりだな」

涼しげな笑みを浮かべる蓮。背は高く、都会的な雰囲気をまとっている。

彼は昔から何でも器用にこなし、学生時代には女子からの人気も高かった。


「蓮……お前がこの店を?」

「そうだ。世界の味を日本に広めるのが俺の夢なんだ」


そして蓮は、米の方へと視線を移した。

「君が尾ニ切米さんだね。祭りの屋台で評判だったって聞いたよ」

「えっ……あ、はい。どうも」


米は思わず背筋を伸ばす。

蓮のまっすぐな瞳に見つめられると、どこか落ち着かない。


「もしよければ、うちのカフェで一緒にやらないか? おにぎりを世界に広めるっていうのも面白いだろう」


突然の誘いに、米は驚きのあまり言葉を失った。

挟は反射的に一歩前に出る。

「ちょっと待てよ! 米は――」


だが蓮は余裕の笑みを崩さない。

「選ぶのは彼女だ。挟、お前だって本気で彼女の夢を支えたいなら、彼女にとって一番の舞台を考えるべきだろう?」


その言葉に、挟の胸はざわついた。

米は……俺と一緒にいるのが本当に幸せなんだろうか?

迷いと不安が、じわじわと心に広がっていく。


米もまた、揺れていた。

挟と一緒にいるのは楽しい。でも――世界に挑戦するチャンスを掴むのも夢の一つかもしれない。


二人の間に、見えない距離が生まれ始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ