第19話:最高神、お前をブラックCEOに認定する
ヒロインたちの愛と勘違いに守られ、なんとか第2防衛ライン(1年間寝たきり)を守り抜いた僕。
しかし、僕の視界に、ついに『世界システム』の根本からのメッセージが表示された。
【最高神(ブラックCEO)直属アナウンス】
これ以上のシステム介入は無意味と判断。
これより、最高神みずから現世に降臨し、バグ個体ルカを含めた『現世界データ』を完全に抹消する。
帝都の上空が、真っ二つに割れる。
そこから現れたのは、これまでの執行神とは次元の違う、世界そのものを内包したかのような巨大な光の巨人――【最高神】だった。
「これにて、第一世界線の運用を終了する」
冷酷な神の声が、世界の全人類の脳内に直接響き渡る。
世界が、足元からサラサラとデータ消滅を始めていた。
(……へぇ。最高神みずからお出ましですか。しかも、僕の楽園(ニート生活)を、世界ごとデータ消去するって?)
僕の心の中で、何かがプチッと切れる音がした。
せっかく勝ち取った、美少女付きの永久有給休暇。それを、ただの「運営の都合」でデリートされてたまるか。
(おい最高神。お前を、僕のニート生活を脅かす『最悪のブラック経営者』に認定する。……覚悟しろよ。ベッドの上から一歩も動かずに、お前の会社(神界)ごと、完全に買収してやるからな)
ルカの「猫かぶり」が、ついに神界の根幹システムを揺るがす。
第二章のクライマックス(最高神ざまぁ展開)へ向けて、車椅子の勇者の本当の「無自覚(?)無双」が幕を開けるのだった。
(第20話へ続く)




