1544年(天文19年)4月下旬、菊松丸、元服前に側室確定!
近衛邸を訪ねたら菊松丸の正室が幼馴染の彩花姫に決まりました。
桔梗屋藤次郎に誘われて菊松丸の側室選びとなりますが…
近衛邸からの帰り道、桔梗屋藤次郎と護衛と共に東福寺に帰る道を進んでいました。
菊松丸は長兄の九条稙通に如何にして縁談を伝えるべきか?考えていました。
九条稙通と近衛稙家は仲が悪く、近衛稙家の娘、彩花姫を正室に迎え、桔梗屋藤次郎の娘を側室に側室にすると…如何に伝えるか?
笑いがこみ上げていました。
「菊松丸殿、楽しそうですな?
正室に彩花姫様、側室が桔梗屋藤次郎の娘…
決めました!善は急げ!
今から桔梗屋藤次郎が九条家に挨拶に参ります!」
「えっ?今から?ふふふ、義父上!
宜しくお願い申し上げます!
しかし、ふふふ…側室は誰になりましょうか?」
笑いながら菊松丸が答えました。
「それでは今から我が屋敷に立ち寄り、側室を決めましょう!それから九条稙通様に挨拶致します」
「はい!宜しくお願いします!」
桔梗屋の屋敷は東福寺の近くにあり、周辺はお城風の屋敷や寺院が立ち並び、富裕層の居住する地域にありました。
屋敷に入ると桔梗屋藤次郎は大広間に正妻と側室達と娘達を集めました。
正室と側室が7名、娘達が12名…
度々遊びに来た事がありますが、美女達と美少女が菊松丸を見つめました。
女性達には既に説明が済んでおり、菊松丸の側室を決める為に集合しています。
「あらぁ、菊松丸?緊張してるの?」
藤次郎の正妻、佳乃が声を掛けました。
側室達も笑顔で何か娘達にヒソヒソと話し掛けています。娘達もニヤニヤしていました。
「話は聞いているな?
菊松丸殿が近衛様の姫君、彩花姫を正室に迎える事が決まったのだが、近衛様から頼まれて我が娘達の中から菊松丸殿の側室を選ぶ事になった!
誰ぞ、菊松丸殿の側室になりたいのは誰かいるか?」
「はい!はい!側室になる!亜美がなるよ!」
「私も!愛梨がなりたい!」
「私もよ!愛蘭が側室になる!」
「側室でも構わないから、梨乃がお嫁さんになる!」
「天音がなってあげるぅ!」
まだ12歳の天音が菊松丸に抱きつきました。
「あぁー!狡い!私がお嫁さんになる!」
「私がなるからダメー!」
「お嫁さんにしてくれる!って約束したでしょ!」
「私が、一番好き!菊松丸兄様!」
「私がお嫁さんになるから!私でしょう?」
菊松丸に迫る娘達に周囲の大人達から笑いがあがりました。
正妻と側室達からも好かれていた菊松丸は娘達から【おままごと】でいつも旦那役の取合いが恒例になっていました。
菊松丸も笑って受け入れていました。
「ぶははは!婿殿争奪戦だな?
菊松丸殿、全部貰うか?如何かな?」
笑いながら藤次郎が冗談を交えて探りを入れました。
「ははっ、困りました…私には選べません!
全員が大好きですから、お嫁さんに貰っても構わないなら、近衛様と長兄に頭を下げてお許しを頂いて参ります!」
菊松丸も笑顔で冗談と少女達に対する思いやりを含めて切り返しました。
二人の掛け合いに正妻と側室達も笑顔になりました。
更に菊松丸は娘達に抱きつかれて、揉みくちゃになりました。
「これはダメだ、佳乃!頼む!側室達と話し合え!
誰かひとりだ!側室はひとり!
話し合え!頼んだぞ!」
日頃から娘達に甘い藤次郎は正妻に丸投げして、菊松丸を連れ出して庭へ退避しました。
「菊松丸殿は誰が良いのだ?
あれだけ綺麗な娘達に心がゆれるだろう?」
藤次郎は菊松丸の本音を聞き出そうとしました。
「はい、だから言えません!幼い頃から皆大好き!
優しくて楽しくて、感謝しかありません!」
「ぶははは!儂は遊び人だから美人美女、美少女も大好きだ!…しかし、菊松丸は儂とは心の在り方が異なる様だな?」
「はい、子供の心のまま、亜美、愛梨、愛蘭、梨乃が大好きです。更に甘えん坊の天音も全員特別に大好き!それは子供の心の大好きのままにございます。
大人に成長する途中で、まだ未熟、私に大人の決断は
出来ません…」
「ぶははは!解った!婿殿!更に惚れましたぞ!
さぁ、戻りましょう!
二人が大広間に戻ると、女性達の話し合いが決着していました。
「さて、決まったかな?」
藤次郎の問いかけに正妻の佳乃が答えます。
「はい、摂関家の若君に嫁ぐに相応しい事を第一に考えて選びました。
菊松丸殿に嫁ぐのは梨乃に決まりました!」
「解った!梨乃なら大丈夫だ!
婿殿、梨乃を頼みますぞ!」
「ははっ!まだ元服を控えた未熟な私には身に余る幸せに存じます!
梨乃殿を必ず幸せにする事を誓います!」
「さぁ梨乃!婿殿と東福寺に挨拶に行くぞ!」
菊松丸、桔梗屋藤次郎は側室に決まった梨乃を連れて東福寺に向かいました。
菊松丸のが近衛家の彩花姫に決まり、側室が都の最大の大商人、桔梗屋の娘、梨乃に決まりました。
幼馴染の美少女二人と結ばれる菊松丸は幸せ者です。




