↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰キャの僕にも拒否権を与えてもらえませんか? 〜陽キャ女子の距離感がバグってて、逃げ場を封じられたのだが?〜  作者: 古治
文化祭編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
93/95

第93話 面接試験

 ついに、公立受験の日がやってきた。

 結局、栞凛との関係が修復しないまま、ここまで来てしまった。

 

「なんか最近、物足りないな。1人いないだけで、変わるんだな」


 僕は1人でトボトボ、受験会場まで向かっていた。——でも、やっぱり、何かが足りない。



 ******



「始め」


 私立のときと同じような合図から、入試が始まった。

 筆は、すらすら進んでいく。だけど、心の奥にはずっと、栞凛のことが生きている。

 筆は進む。けど、関係は後戻り。僕は、これをどうすればいいんだろう。僕には、いつ解決できるんだろう。僕には、多分、どれだけ勉強しても、理解できないことだった。



 

「やめ」


 同じよな終了の合図で終わった。


「ふぅ」


 今日は、椅子に体重を預けた。

 全員が出ていったら、僕も行こうかな。


「明日面接かー。だりぃー」

「うわー、緊張するなー」


 そうか、面接か。

 私立では、面接試験がない高校を選んだけど、公立はどの高校も、面接試験がある。めんどくさいなぁ。


 声が少なくなっていき、最後には、僕だけが残った。


「今日は、ゆっくり帰ろうかな」


 今日は、とりあえず家に向かって帰ることにした。


「栞凛の家は、行かないでいいか。まだ、機嫌が悪いだろうし」


 僕は一直線に、家へ向かうことにした。



 ******



 次の日、面接試験が行われた。

 学校で、うるさいぐらいに言われたことを意識して、試験に挑むかな。


 刻一刻と時間が過ぎていき、気づけば、もう僕の番になっていた。


 3回ノックして入る。声はできるだけ、大きく、お腹から。


「失礼します!」


 僕にしては珍しく、声が出た。多分、聞こえたと思う。

 椅子の前まで歩いていった。


「どうぞ、座ってください」

「失礼します」


 ちゃんと、指示されてから座る、を徹底した。


「それでは、本校の志望理由を教えてください」


 出たな、定番の質問。それは、ちゃんと用意してきた!


「御校では、色々な分野の学習をすることができ、まだ好きなものがない僕にとって、とても魅力を感じました」


 なるべく、簡潔に、ただ、情報はきっちりと。それも、大きな声で。


「あなたの中学校での1番の思い出は、なんですか?」


 僕はそれを聞かれたとき、ドキッとした。

 もちろん、定番の質問だから、用意はしている。だけど、ど忘れしてしまった。やばい、なんにも覚えてない。

 僕は頭をフル回転させて、思い出を探した。——けど、1つしか出てこない。仕方ない、これを言うか⋯⋯。


「中学校では初めて、友達と自信をもって呼べる人ができました。その友達は、すごく明るくて、クラスの人気者でした。その友達は、僕にも優しく話しかけてくれました。僕が教室で1人のときも、積極的に話しかけに来てくれました」


 友達——栞凛だ。もう、友達ですら、なくなるのかもしれないけど。


「ただ、その友達と喧嘩してしまって。その友達とは、未だに和解できていません。それをどうすれば良いかなと思い、最近では、人工知能や両親などに聞いて、どうにか仲直りしようとしています」


 僕が今、即興で思いついた文にしては、かなりはっきりできたと思う。


 その他にも、色々聞かれて、面談は終了した。


「失礼しました」


 と、扉を閉めて、僕はそこを後にした。


 

 ******


 

 全員の面談も終わり、ようやく帰るときが来た。


 入り口の付近には、なぜか男子が集まっていた。

 ——そんなの、僕には関係ない、はずだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。