表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰キャの僕にも拒否権を与えてもらえませんか? 〜陽キャ女子の距離感がバグってて、逃げ場を封じられたのだが?〜  作者: 宮茉紀 古治
文化祭編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
67/71

第67話 特別席計画

「大輝くん! 大輝くんは、ちょっとすることないから、ぶらぶらしてきていいよ?」

「え? あぁ、うん。まぁ、わかった」

「じゃあねっ!」


 私は大輝くんを追い出して、教室に戻った。


「みんな⋯⋯! 協力してほしいんだけど、いい⋯⋯?」

「⋯⋯っ。お、おう」

「任せて!」


 自分で言うのもあれだけど、私が可愛らしく言うと、男子はみんな手伝ってくれるみたい。


「ねぇ、女子たちもさ、協力してくれない? お願いっ!」


 私が頼み込むと、みんなは了承してくれた。


「まぁいいよ。時間が足りるかわかんないけど」

「急いでみんなで作り上げよう!」


 みんな、よかった。協力してくれるみたい。


「私ね、特等席を作りたくってさ⋯⋯」

「特等席?」

「え、どうして?」

「別にいらなくない?」


 みんな、最初は批判的だった。だけど、私は、頑張って交渉した。

 

「みんなもさ、仲のいい人とか、呼んでない?」


 誰からも、何も返ってこなかった。⋯⋯ちょっと寂しい。


「ほら、あのさ! あ、彼氏彼女とか!」


 私がそう言うと、みんなの目がギランって光った⋯⋯? まぁいいや!


「わかった、そういうことなら、いいよ」

「俺は協力する」

「うちも協力するわー!」


 良かった。みんな乗り気だ。⋯⋯1人を除いて。

 でも、私声かけれないや。だって、恋の戦争中(ライバル)だから。


「えっと、バックヤードあるじゃん? あそこに作りたいんだ!」

「え? バックヤードに作るの?」

「おいおい、バックヤードに作れるわけねぇだろ?」


 みんな、やっぱり無理だと思ってた。だけど、それでも、私は頑張った。


「みんなで力を合わせれば、大丈夫!」

「⋯⋯まぁ、栞凛ちゃんがそういうなら、うちはええで〜!」

「わかった! 可愛い栞凛さんの言うことなら」


 みんな、理由はどうであれ、納得してくれたみたい。よかった。


「えっと、バックヤードの半分ぐらいをやりたくて⋯⋯」

「バックヤードへの扉が半分ぐらいのところについちゃってるけど、大丈夫?」


 確かに、扉はど真ん中にあった。


「えっとね、ちょっとだけ、バックヤードを狭くしてもいい?」

「⋯⋯ま、いいんじゃねぇか?」

「そうすれば、出口も広くなるし、そうするか」


 みんな、すごく協力してくれた。よかった。



「ふぅ。とりあえず、扉は移動できたね」

「でも、時間やばくない?」


 もう、開始まで10分もない。ここで大きな作業はできないなぁ。


「あ、そうだ。伝えなきゃ、よき戦争中(ライバル)に」


 私は、小春ちゃんを探した。

 おかしいなぁ、さっきまでこの辺にいたのに⋯⋯。


「バックヤードかな? さすがに、廊下には出ないだろうし」


 私はバックヤードの扉を開いた。


「あ、いた。伝えなきゃいけないことがあって」


 すると小春ちゃんは、すごく不機嫌そうな顔をこっちに見せた。


「今日は、私のものだから」


 私はニコッと笑って、その場をあとにした。


「ふふっ! もう、戦争中(ライバル)じゃなくなったかもなぁ」


 私は勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。


「⋯⋯でも、小春ちゃんのメイド服も、ちょっとかわいかった、かも⋯⋯」


 私はブンブンと首を振り、誤魔化した。


「私が絶対、先に振り向かせてあげるんだから!」


 私はそうやって心の奥に決意した。




 開始直前、みんなは持ち場についた。机を4つくっつけただけの、簡単なつくりだけど、いいよね?

 だんだんと、お客さんが入ってきた。



 開店からちょっとしたとき、ようやく待ち望んだ人が来たみたい。

 

「彼女さーん! 来たぜ!」

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ