第一話「喰」
雪は辞典を広げていた。二百五十二語目。
行灯の芯が小さく弾けた。
妖語では、こういう時「断・火」と言う。火が終わりの気配を見せる時の言葉。
(また、一つ、灯が死ぬ)
雪は筆を取り、「断・火」と書いた。墨が乾くのを待った。
待っている間に、耳に入った微かな寒さを、どう訳すべきかと指先が動いた。
(今夜の寒さは「冴ゆ」でも「凍ゆ」でもない。もっと内側の、何か)
頁の隅に「保留」と書いた。三百一語目。
保留の語は、机の引出の帳面に溜まっていく。三百。訳し終わらないと、雪は眠れない。
(今夜も、訳し終わらないまま朝が来る)
時計の鐘が、亥の下刻を告げた。
雪はまだ動かない。
辞典の「断・火」の字を見ていた。
半刻、そうしていた。
(いい字だ)
やっと、筆を置いた。
雪は無意識に、口の中で「行きます」と転がした。
母の最後の三文字。
十年経っても、雪の中に、訳されないまま残っている、その声。
舌の奥でその音を確かめると、頭の中の他の音が、少し静かになった。
(──訳しております)
それが、雪の口癖だった。
人の言葉を訳して聞く耳を、自分で「訳しております」とつぶやいて、整える癖。
雪は袖の奥に手を入れた。
飴玉の紙包み。十年、舐めていない。
その隣に、独楽。
その隣に、小さな包み。妖から訳す度にもらってきた「お土産」のコレクション。
ムジナの毛、狐の鬚、桑の葉、蛇の鱗。
辞典に「断・火」と書いた今夜のお土産は、まだ、ない。
今夜は妖を訳していないから。
雪は袖を閉じた。
◇
秋津雪、十九歳。
京洛・妖奉行所、翻訳方の見習い。
色白、切れ長の目。長い黒髪を一つに束ね、髪に桜木の櫛。母の形見。
翻訳方の見習いは、下士族からしか採用されない。家柄の良い者は他の官職に就く。雪の家柄では、この職しかなかった。
妖と人は、同じ音で違う意味を持つ言葉を使う。そのズレを訳す仕事を、妖訳と呼ぶ。
翌朝、雪は翻訳方に出仕した。
机の上の辞典を、もう一度開いた。
二百五十二語目。
昨夜、書けなかった語を、もう一度訳そうとした。指が動いた。書けなかった。
「保留」の頁に、追記した。
同僚の女中が、雪の机を通り過ぎてくすりと笑った。
「秋津の辞書、また一語」
雪は顔を上げなかった。
しかし耳は、女中の声を、訳した。
第一層 ─ 嘲りの軽口。
第二層 ─ 自分も書けない辞書を持つ者への、僅かな羨望。
第三層 ─ 訳官の家系に生まれなかった者の、十年の劣等感。
雪は無意識に「──訳しております」とつぶやいた。
女中の声が遠ざかった。
(──「秋津の辞書」と呼ばれている)
(それは別にいい)
(辞書が、私の体の外の記憶だから)
筆を筆立てに戻した。
◇
「秋津」
呼ばれて振り向いた。
先輩妖訳官の山岡。四十代。長身。顎の線が尖っている。正規訳官。雪を見下ろす目に嘲りがあった。
「裁判場へ。見習いも立ち会え」
「はい」
雪は袴の皺を整え、立ち上がった。
しかし耳は、山岡の声も訳した。
第一層 ─ 業務の指示。
第二層 ─ 見習いを連れていくことへの面倒。
第三層 ─ 自分が訳せなかった案件を、見習いに振る、ということへの僅かな後ろめたさ。
雪は深く頭を下げた。
(──訳しております)
辞典を閉じた。筆を筆立てに。
袖の奥の飴玉の紙包みを、一度そっと触った。
十年前、母が雪の手に握らせたもの。
一度も舐めていない。
(──母さん、行ってきます)
「行く」の言葉。
辞典の白い頁にも、雪の中にも、「行く」はまだ訳されていない。
◇
裁判場は、広い板間、高い天井。春の光は格子窓から細く差し込むだけ。埃が光の筋の中で舞っていた。
正面に、妖が一体。ムジナに似た獣の姿。三百年の古妖。
訴えは処刑。理由は――「人間の娘を喰った」。
妖奉行所は、人の奉行所と違う。
妖が被告の席に座ることが許されている。
ただし、訳されるのは人語だけ。
書き直された一枚が、処刑になるかならないかを決める。
──訳官の、筆の一本で。
裁判官席に奉行が座していた。
雪の位置からは遠い。
──いや、奉行の隣に、もう一人。
若い武家が一人、座していた。
深緑の袴。結い上げた黒髪。
顔はこの距離からは見えない。
ただ、背筋がまっすぐだった。風で紙がめくれても動かない、そんな静けさがあった。
(──どなただろう)
雪の指先が、袴の上で微かに動いた。
(──あの方の姿勢を、妖語では何と訳すか)
(──「静・立」か。それとも「構・無」か)
(──いや、どちらでもない)
(──保留)
雪は視線を前に戻した。
その時、不思議なことに気づいた。
あの若い武家の姿勢を見ていた間、雪の頭の中で、誰の声も三層に分かれなかった。
普段なら、周りのざわめきが全て訳されて聞こえる。
役人の咳払い。母親の啜り泣き。山岡の溜息。
どれも自動的に三層に分解される。
しかし、あの方を見ていた半瞬の間、雪の耳は静かだった。
(──訳されない、何か)
雪は袖の奥の飴玉に、もう一度、指を当てた。
今夜のお土産はまだない。しかし。
(──保留)
雪はそう書きとめる代わりに、心の中の小さな箱に、その「静けさ」をしまった。
◇
山岡が訳文を読み上げた。
「この妖は自白した」
「『娘を喰った』と」
「ゆえに、処刑に値する」
裁判官が頷きかけた。
娘の親が、板間の隅で頭を下げていた。
母親の肩が小刻みに震えていた。
父親は、目を固く閉じていた。
雪は妖を見た。
(おかしい)
妖は落ち着いていた。
首をやや傾げている。
目は閉じていない。
前足を静かにそろえている。
(喰ったと認めた者が、なぜこんな顔をしている)
雪の中で、山岡の訳文が蘇った。
山岡は妖の発言を要約していた。
しかし、元の妖語には確かにこう書かれていた。
『私は、娘の時を三年、喰った』
『私の中で、娘の時は共に在る』
(──「時を、喰った」と「共に、在る」)
(──この二つ、並べて使われた)
(──妖語の「喰う」は、物理的に食べるの意だけではない)
(──「食べるように取り込む」という、第二の意)
(──取り込まれたものは、妖の中で生きている)
(──三百年の古妖が、娘を喰ったと認めた)
(──しかし、「共に、在る」と続けた)
(──つまり、娘の命はまだ)
雪の呼吸が、浅くなった。
(──立たねば)
しかし、雪は動かなかった。
指が、袴の上で震えていた。
(──見習いが立ち上がる)
(──山岡様の訳を、正面から否定する)
(──身分を弁えろと、叱られる)
(──しかし、このままでは娘は取り戻せない)
(──妖は処刑される)
(──訳が違うのだから、訳し直すしかない)
雪は息を一度、吐いた。
そして、桜木の櫛に手を当てた。
挿し直した。
(──母さん、お借りします)
立ち上がった。
◇
「恐れながら、申し上げます」
山岡が振り返った。顔色が変わった。
「見習いの分際で、何を言う」
「お前、字は書けても、人の気持ちは読めんのか」
「もう訳文は提出した。処刑で決まる」
「身分を、弁えろ」
(──弁えております)
(──ただ、訳が違うのです)
口には出さない。
ただ、奉行席の方を見た。
奉行席は遠かった。奉行の顔は見えなかった。
その隣の若い武家の顔も、見えなかった。
間があった。
「──発言を、許す」
声が降ってきた。
若い声だった。
しかし、低く揺るがない。
場の空気が一瞬で変わった声。
(──どなただろう)
深緑の袴の肩衣が、光の縁でかすかに動いた。
顔はやはり見えない。
山岡の顔が、さらに歪んだ。
口を開きかけて、閉じた。
◇
雪は一歩前に出た。巻物を前に差し出した。
「山岡様の訳は、『娘を喰った』となっております」
「しかし、元の妖語には『時を喰った』と『共に、在る』と続けて書かれております」
裁判場が静まった。
雪は続けた。
「妖語の『喰う』は、物理的な食事のみを指しません」
「『時を喰う』とは、対象の時間を食べるように取り込むことでございます」
「取り込まれた時は、妖の中で生きております」
「この妖は、娘の物理的な命を奪っておりません」
雪は巻物を開いた。
妖の発言の原文。黒い文字が並んでいた。
一行、一行指でなぞった。
(──この訳を書き直すのに、私は半刻かかるだろう)
(──しかし今、書き直さねば)
雪は筆を取った。新しい紙に、書き始めた。
──この妖は、娘の「時間を三年分」喰った。
──娘は意識を失っているが、生きている。
──三年分の記憶を失う代償で、命は残されている。
──妖の「喰う」は、人語の「食べる」とは層が違う。
書き終えた。裁判官に差し出した。
「この妖を処刑することは、娘を救うことになりません」
裁判官が、雪の訳文をじっと読んだ。
奉行席の隣の深緑の袴の武家が、小さく頷いた。顔は、相変わらず見えなかった。
裁判官も頷いた。
「訳を、認める」
山岡が板間を一歩下がった。顔が赤かった。口を開きかけて、閉じた。
雪の指先が、袴の上でもう一度動いた。
(──「赤い」という色は、妖語では何層か)
(──いや)
(──今は、訳さなくてよい)
◇
妖は、雪を見た。
「──そう」
声は低かった。底の方から響くような声。
「私は、娘の時を喰った」
「三年分」
「私の三百年の中に加えた」
裁判官が尋ねた。
「娘は、生きているのか」
妖が頷いた。
「生きている」
「ただし、三年分の記憶を失った」
裁判場が、どよめいた。母親が顔を上げた。震える声で何かを言おうとした。しかし、言葉にならなかった。
妖には、追放令が下された。三百年の命を、もう一年人里から遠ざかって過ごせ、と。処刑ではない。雪の訳のおかげで。
親が妖の前に膝をついた。
「ありがとう、ございました」
妖は頭を下げた。
「娘の時は、私の中で大切にしまっておく」
「三百年の中で」
「やがて、返す日も来るだろう」
◇
妖が立ち上がった。ゆっくりと歩き出した。
雪の前で、妖は一度だけ立ち止まった。
「人間の子」
金色の目が、雪を見た。
「あなたの母上も、よき耳をお持ちだった」
雪の視界が、一瞬狭くなった。
そして、奇妙なことに気づいた。
その妖の言葉は、雪の中で、三層に分かれなかった。
第一層だけが、雪の中に届いた。
──「よき耳」── 訳す耳、のこと。
第二層も、第三層も、現れなかった。
妖の言葉なのに、訳されないまま、雪に届いた。
(──三百年の妖の言葉も、訳されないことがあるのか)
(──いや、訳されないのではなく)
(──私が、訳すまでもなく、わかってしまった、のか)
(──母を、知っている?)
(──三百年の妖が?)
(──「よき耳」とは)
(──訳す耳、のこと)
(──母さんも、訳していたのか)
(──訳し終わらずに行かれたのか)
妖は、もう歩み出していた。灰色の毛並みが、光の筋を横切って消えた。足音はほとんど聞こえなかった。
雪はそれを、黙って見ていた。
指は動かなかった。
息も止まっていた。
◇
廊下で、山岡とすれ違った。
山岡は雪を見て、口を開きかけた。
しかし、閉じた。
三歩歩いて振り返った。
「秋津」
「はい」
「お前、半刻、裁判場で動かなかったな」
「指ばかり動かしておった」
「何をしておった」
雪は山岡の声を訳した。
第一層 ─ 行動への詰問。
第二層 ─ 訳の上書きをされたことへの怒りの残滓。
第三層 ─ 自分の訳がなぜ間違えたのか、というわずかな迷い。
雪は少し、間を置いた。
「──訳しておりました」
「筆を動かさずに、か」
「──はい」
「何を」
雪は、少し間を置いた。
そして、小さく、答えた。
「──奉行席の隣の、深緑の袴の御方の姿勢を」
「妖語で、何と訳すべきかを」
山岡が固まった。
「……姿勢を訳す、とは何だ」
「あの方の御姿を、『静・立』と訳すか『構・無』と訳すか、迷っておりました」
「『静・立』は、沈黙の中で立つの意」
「『構・無』は、構えがないことで守るの意」
「結局、どちらも違いました」
「……それで」
「『保留』に書いております」
山岡は、長く雪を見ていた。
そして、言った。
「お前は、妙な娘だ」
「──はい」
山岡は去った。
雪はその背中を見て、微かに首を傾げた。
(──「妙」という語も、訳しておくべきか)
袖の奥の辞典を、取り出しかけて止めた。
(──後で)
◇
翻訳方に戻ると、同僚たちが囁き合っていた。
「秋津、やったな」
「見習いが、山岡様を出し抜いた」
「あの訳、正確だった」
雪は同僚の声を、訳した。
第一層 ─ 称賛の言葉。
第二層 ─ 自分も注目したい、という願望の混じり。
第三層 ─ 山岡の失敗を喜ぶ、薄い悪意。
(──訳しております)
雪は頭を下げた。
「恐縮です」
同僚は、雪の肩を軽く叩いた。
しかし、それ以上の会話はなかった。
雪は、あまり同僚と話さない。
机に戻った。
辞典を再び開いた。
三百二語目。
「喰う(くう)」
人語での意味:食べる(咀嚼・消化する)。
妖語での意味:食べるように、取り込む。
取り込む対象が広い。物だけではない。
時、記憶、気配、全てを食べる。
しかし、食べたものの命は奪わない。
妖は食べたものと、共に在る。
「お返しください」と訳して伝えれば、
多くの妖は、返す。
筆を下ろした。
◇
桐生亮が、雪の机の前に湯呑みを持って立っていた。
三十代半ば。小柄で、目が優しい。上級妖訳官。翻訳方では、実力派で通っている。雪を見下すことのない、数少ない先輩。
桐生は雪の辞典を覗き込んだ。
「三百二語目か」
「よく続けているな」
「はい」
桐生は、静かに笑った。
「秋津。梶山様が、お前のこと気にされておる」
雪は桐生の声を、訳そうとした。
第一層 ─ 上司の関心の通知。
第二層 ─ 雪への警告の含み。
第三層 ─ ……
第三層が、いつもより、淡かった。
桐生様の言葉は、訳しやすい。
ただし、第三層が、薄い。
他の人と、違う。
何か、桐生様の中に、訳す耳の働きを止めるものが、ある。
(──保留)
雪の目が、一瞬動いた。
筆を持つ指が、三秒止まった。
(──梶山様)
翻訳方の長官。
五十代後半。雪の直接の上官ではないが、翻訳方の全ての訳文を最終承認する立場。
雪は顔を上げた。
「長官様が、なぜ私を」
桐生が肩をすくめた。
「さあな」
「面白い訳を書くから、じゃないか」
そして、声を落とした。
「──ただし」
「気にされていい、とは限らんぞ」
雪は、筆を持つ指に力を入れた。
「ご忠告、ありがたく」
桐生は去った。
雪は筆を持ったまま、動かなかった。
(──梶山様が、私を)
雪の手が、髪に挿した櫛に触れた。
桜木の古い櫛。
母の形見。
◇
十年前の春の夜。
火鉢の前に座っていた母が、振り返った。
髪に桜木の櫛を挿していた。
いつもは、簡単に束ねているだけだった。
その夜だけは、きちんと挿していた。
藤色の風呂敷を、手に持っていた。仏壇の方を、長く、長く見ていた。
「雪、母さんね、出かけてくる」
「夕餉は、一人でね」
母は雪の手に、飴玉を一粒握らせた。小さな、薄紅色の飴玉。
「行くわ」
そして、襖を閉めた。
その夜、母は帰らなかった。
十日後、街道で亡骸が見つかった。
辻斬り、と処理された。
雪の手元には、桜木の櫛と飴玉が残った。
◇
雪は袖の奥から、飴玉の紙包みを取り出した。
十年、袖の奥にある。
包みの色は、少し褪せていた。
中の飴玉も、色褪せていた。
(──母さん、今日、妖を一体訳しました)
(──処刑は回避しました)
(──娘は生きていました)
(──その妖は、母さんのことを知っていました)
(──三百年の妖が)
(──「よき耳をお持ちだった」と)
(──母さんも、訳す耳をお持ちだったのですか)
(──母さんも、訳し終わらないと立ち去れない人でしたか)
(──もし、そうなら)
(──母さんは、何を訳し終えずに「行かれた」のですか)
雪は飴玉を、紙包みのまま両手に包んだ。
舐めなかった。
十年、舐めていない。
(──いつか、舐める日が来るのだろうか)
紙包みを、袖の奥に戻した。
◇
窓の外で、日が傾き始めていた。
京洛の町に、寺の鐘が一つ鳴った。
十年前の、母の最後の夜も春だった。
雪は筆を取り、辞典の三百二語目の下に、小さく三行書き足した。
──今日、問いが、三つ、増えた。
──一、奉行席の隣の深緑の袴の御方は、どなたか。
──二、梶山様は、なぜ私を気にされるのか。
──三、三百年の妖は、なぜ母を知っていたのか。
筆を下ろした。
(──全部、保留)
保留の語と、保留の問い。
机の引出の帳面は、また重くなった。
◇
その時、襖の向こうから桐生の声がした。
「秋津、まだ起きておるか」
「──はい」
襖が開いた。
桐生が、一枚の書状を持っていた。
「明朝、四条の絹問屋から、依頼だ」
「今日のお前の訳の噂が、もう市中に広まっておる」
「指名で、お前を呼んでいる」
「──承知、いたしました」
「秋津、眠れるなら、眠っておけ」
「明日から、忙しくなる」
桐生が、襖を閉めた。
雪は、書状をまだ開かなかった。
袖の奥の飴玉を、一度だけ触れた。
(──母さん、私の訳は、市中に届きました)
(──あなたの訳も、そうだったのでしょうか)
(──保留)
雪は行灯の灯を、細めた。
そして、無意識に、口の中で「行きます」を転がした。
十年経っても、訳されないままの三文字。
──いつか、訳す日が来るのか。
──いつか、母さんに、お返しできる日が来るのか。
行灯の灯が、最後に一度、揺れた。
妖語では、こういう時を「断・火」と言う。
雪はその「断・火」を、訳して、辞典に書いた。
──訳されない一語が、まだ、雪の中にある。
──訳されないまま、十年。
──そして、今夜も、訳し終わらない。




