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【本編完結】【情念の画家】地味な僕のフェロモンと筆ペンで、彼女たちの理性が限界突破する件  作者: 船橋ひろみ
あとがき ~ 情念の画家 製作ノート ~ 第一部 : 情景設計と「厚塗り」の解法

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製作ノート 1ページ目

◆はじめに


まずは、本作『情念の画家』を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

ここからは、本作の舞台裏ともいうべきあとがきです。

この作品に少しでも興味を持たれた方、AIを創作に用いようとする方、お付き合いいただければ嬉しいです。


さて、全138話、ともるとヒロインたち……陽菜ひな鈴江(すずえ)典子(のりこ)、つくば。

そしてもう一人のヒロイン、瑞恵みずえを巡る「情念」の物語を完結させることができたのは、読んでくださった皆様の存在があったからです。


さて、本作で私は「二つの挑戦」をしました。


一つは「テンプレートっぽいラブコメを書く」です。


私は本作が全年齢向けの初作品です。

それまでは、R18のノクターンノベルズの作品しか書いていません。


製作にあたり、私でも書けそうなものは……

と考えたところ、「モブな主人公がチート能力で無双するラブコメ」という方向性になりました。


主人公の灯に、本人無自覚のフェロモン能力を授けたのも、そのためです。


恋愛要素もあり、キャラクターはある程度属性が決まっている。

過去作ほど濃厚でないにしろ、ちょっとラッキースケベ的な要素なら、今までの積み重ねが多少は活かせる。

それに軽快なラブコメなら、読者さんも肩凝りしないで楽しめるのでは、と書き始めました。


ですが、初期段階からその方向性がぐらつきだします。


第一章は、文化祭のメイド喫茶、という場面設定。

「テンプレート」なら、そこで可愛い衣装を着て盛り上がれば正解でしょう。

しかし、私の中の「リアリズム」が囁きました。


「そんな違和感なくメイド喫茶をやれる学校なんて、現実にはないだろう?」と。


「そういうものなの! この作品はそういう設定!」としてしまうやり方もあります。

ですが、書いている私自身がしっくりこないのです。


そのため、作中に文化祭実行委員会に提出した企画書の抜粋を挿入して、論理的な整合性を取らずにはいられなくなりました。

設定で押し切るのではなく「なぜそれが(学校として)許可されたのか」という裏付けをして場面設定のつじつま合わせをしたのです。

これをきっかけに自然と「作品にリアリズム(それっぽさ)を挿入する」という方針で書き進め、気づけば熱い情念が溢れる「解像度の高い表現が頻出する青春群像小説」へと変貌していました。


本作を通して、テンプレートっぽい作品は(現時点では)私は書けそうにない、ということを実感したしだいです。


二つ目は「AIとの共作」です。


AIを活用した作品作りは各所で議論されています。


いろんなご意見ありますけど、まずは自分自身で使い倒して、彼(彼女)のできることとできないことを見定めてみようと考えました。

そして、今後どのように助けてもらったら、より良い作品作りができるのか、一つの解を出してみたいと……。


執筆を丸投げする気は最初からありませんでした。


仕事でAIに協力してもらっていますので、どう手伝ってもらうかは目星はついていました。

ただ、(やり方の問題でしょうけど)アウトプットには自分で手を入れないと、社内外に提出できるものにはならないことを実感していたからです(私見です)


このようなことがあり、本作は私が監督となり、AIをたたきの執筆や思考の壁あて相手をしてもらう「副監督」、そして主要キャラクターという「役者」それぞれのプロンプトを作成して書き進めた、いわば「劇団船橋」としての記念すべき第一回公演だったのです。


この製作ノートでは、下記のようにお話ししていきます。


 第一部  作品の来歴と設定について

 第二部  キャラクター造形について

 第三部  AIとの共作について


最後まで読んでくださった方はもちろん、創作の海で戦っている皆様にも、何か一つ「お土産」になるようなお話ができれば嬉しいです。


◆お断り


この製作ノートで述べていることは、あくまで個人的な意見に基づくものです。

モデルになった企業や団体などのお考えやご意見とは無関係であること、あらかじめご承知おきください。

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