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読者に期待するな。でも大事にしろ

書いてるお前が人間であるように、読んでくれてる読者も人間。お前だけを一生好きでいる読者はおそらくいない。読者に媚びるな。

 読者は神様じゃない。読者は読者なんだよ。読者は人間で、作者の味方ではない。読者を魅了できるかはお前の腕にかかってる。そして、読者の中には完全な敵が紛れ込んでる。なにを書いても批判されること込みで書き続けないと、不意をつかれる。


 読んでくれて嬉しい。この気持ちは、書き続ける身である以上常に持つことが当たり前だろう。読まれて当たり前なわけがない。書いてる人間は星の数ほどいて、その中でわざわざ時間を割いて読んでくれている。

 書き手は、読者の人生の一部をいただいているのだ。読んでくれて感謝。これを忘れると、絶対に傲慢になる。忘れてはならない。


 そして、この話を読んでくれた読者が、次の話しも読んでくれるとは限らない。読んでくれることを当たり前と思う妙な慢心は、気持ちの悪い自信を生む。そして、読まれなくなると嘆く。

 読者は湧いて出てくるもんじゃない。PV1を軽視し始めると、自分の中にある平均PV数を満たさなくなったら「読まれない」と嘆きだす。せっかく書いたのに読んでもらえない。なんて悲しいんだと大きな声で主張する。


 読者は自分の限りある人生の時間を使って、書いたものを読んでくれている。そこを忘れると、書き手はただのわがままなバケモノに成り下がる。どんなに面白いものを書ける能力があっても、承認欲求の塊になった人間に魅力はない。魅力のない人間に人は寄らない。

 物を書く以上、書いたものを人の目に着く場所に出し続ける以上、傲慢になってはならないのだ。


 読んでくれた読者が、必ず評価してくる。絶対に次も読むだろう。こんな期待を持つから、勝手に凹んで自分で書き始めたものを投げてしまうのではないだろうか。


 読者に期待するな。読者には読者の一度きりの人生がある。その時間を自分の書いたものに捧げてくれると思い込むのは、書き手としてあるまじき心理。


 そして、書いたものを読んでくれる読者に心からの感謝を。継続して読んでくれる読者を愛し抜け。しかし媚びてはならない。書く手を緩めず、常に自分の世界を大切にして、その物語の世界を壊さずに自分なりに話を閉じる。

 下手でもいい。変な終わり方をしたとしても、それもひとつの形なのだ。学びがある終わり方だったと、振り返って思える日が来たら、その物語は一つの結果を生んだ成功作となる。


 読者は大切。しかし神様ではない。読者に媚びるものを書くな。流行に乗ったものばかり書き、自分が書きたいものを見失うことほど、悲しいことはない。評価は後からついてくる。期待しながら書くんじゃない。


読者だから、書き手だから、立場が違うから。だからなんなのか。同じ人間なのに優劣をつける思考は醜い。書いてやってる、読んでやってるという発想にハマると、視野が狭まりいいものは書けない。

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