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乞う路傍の雪以下なら夢と仰せ  作者: 杜若表六


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例えば例えが

例えば、私が誰かにある例えを用いてあることを説明しようとして、うまく伝わらず、相手に「その例えは不適切だ」といわれたとき、そこに明確な理由があれば、私は納得し、「確かにそうだ」と答える。

だが、私ははじめの例えを用いて説明しようとしたときにそのように(例えが不適切だというように)考えていないので、他の例えを用いて説明をやり直したとき、私ははじめに説明しようとしたことでなく、別のことを説明することになる。その例えで相手が納得したならば、私はその人に何かを説明したことにはなる。

そして私ははじめに説明しようとしたあることを再び説明しようとして、三つ目だか四つ目だかの例えを用いる。だがつねに相手が納得するのは、二つ目の例えのような、はじめに説明しようとしていたこととは何か別のことを説明することになる例えである。


また、私が誰かにある例えを用いてあることを説明しようとして、うまく伝わり、相手が別の例えを用いてそのことを私に確認したとき、私が「その例えは不適切だ」と思い、明確に理由を説明して、相手が納得し、「確かにそうだ」と答える。

だが、その人はその人なりの例えを用いて説明したときにそのように(例えが不適切だというように)考えていないからその例えを用いたのであって、その人が他の例えを用いて私の説明したことの確認をやり直したとき、その人はその人が私の例えから受け取ったことでなく、別のことを確認することになる。その例えによって私が私の説明したことを確認したとき、私はその人から何かを確認され、私も確認したことにはなる。

そしてその人は私の例えによって受け取ったことを再び確認しようとして、三つ目だか四つ目だかの例えを用いる。だがつねに私が私の説明したことを確認するのは、二つ目の例えのような、その人がはじめに確認しようとしていたこととは何か別のことを確認することになる例えである。


この例えと同じことが、私がこの例えによって説明しようとしていることにもありえる。

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