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乞う路傍の雪以下なら夢と仰せ  作者: 杜若表六


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その少し前の景色

話している


窓越しにふる


ある部屋で「今日静かだね」といった

別の部屋で「今日人少ないね」といった

同じ時だった 誰も知らなかった


庭にふる


詩人がいった

「万有引力とは

ひき合う孤独の力である」

誰かいった

「孤独をうむ斥力とは

つながり合う所属の力である」

誰かいった

「ひき合う孤独の力とは

ひき離す所属の力である」


記憶にふる


「今日静かだね」

「今日人少ないね」

「今日寒いね」

「今」




ふっている。…………………………………………

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